ニジンスキー展

HAPPENING

オルセー美術館ではニジンスキーの懐古展が開催されている。前世紀初頭に活躍した前衛ダンスのシンボルともいえるロシア人ダンサー、ニジンスキー。伝説ともいうべき彼の作品は、フィルムアーシブがなく、幻想的な写真、振り付けに関するノート(しかし、彼は亡くなる前にその解読方法のカギを残さなかった)によってのみ後世に伝えられた。
彼の個性的な世界、代表作の一つ「牧神の午後」に見られる彼の姿こそ、彼自身そのものをあらわしているように思う。彼はダンサーを越えたアーチストだった。


展覧会の間の週末には、彼の振り付けの再現・分析をパリオペラ座のダンサーをモデルにして行われた。「牧神の午後」を見ることは私にとって、15年来の夢だった。
しかし、モデルの若いダンサーはとても人間っぽい人だったのでニンフにはほど遠く、ニジンスキーのイメージを壊されてしまった。ニジンスキーは現在残っている写真の中に見られるような幻想の中にのみ存在するような、「実在したニンフ」であり、それを彼以外の、ある一人のダンサーによって再現することなど所詮不可能なのだということなのだろうか。

会場:Musee d’Orsay
住所:62, rue de Lille 75343 Paris
http://www.musee-orsay.fr

Text: Aki Ikemura from Ici La Lune

【ボランティア/プロボノ募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
コントワー・デ・コトニエ公式通販サイト | 2016 SUMMER SALE
MoMA STORE