今月香港からは、香港出身のウェブデザイナー、フランシス・ラムのインタビューをお送りしよう。香港で自分自身の領域を探求している若いデザイナーは数少ない。このインタビューでは、それを反映するものを知ることができる。香港の人達が考えるべきことを教えてくれるだろう。

デザイナーになってどのくらいになりますか？

去年、コンピューターサイエンスの学位を取得し、香港のデザインマガジン「IdN」でウェブデザイナーとして働き始めました。現在は、香港ポリテクニック大学デザインスクールのビジュアルコミュニケーションの２年目です。

ウェブ／ウェブ以外でのインスピレーションはどこから得ますか？

インスピレーションは、日々の生活から得ます。歌や映画、本、母親の言葉など、様々なものにインスパイアされます。僕の経験上、海外にいる時や感情が混乱している時に、主にインスピレーションがやってくるようです。また、K10KやSHIFTなどのサイトでみられるような、ウェブの新しいものも探しています。

あなたにとってウェブとは？このデジタル環境をどう変化／進化させ、どのように参加していきたいですか？

ウェブは、デザインに対する僕の情熱を表現するための、ダイレクトで手軽で速いメディアだと思っています。db-db.comは、この環境で僕がやっていることです。

db-dbの名前の由来は？

「db」と付けたのは、単にそれが大きな鼻のように見える形だったからです。それが２つ合わさると、もっと可愛く見えるだろうと思って「db-db」と付けました。

自身のサイトで表現したいことは何ですか？

最初のアニメーション「Mr.Nose」を作り終えた後でサイトを開始したのですが、db-dbは、僕自身が自分のコンセプトとインスピレーションで実験を繰り広げることのできるデザインの遊び場です。僕自身にインスピレーションを与えることができるようなものになっています。

もしどこにでも行けるとしたら、今どこに居たいですか？また、数年後は？

できれば宇宙船の中にいて、数年後には、別の惑星に移動していたいです。

香港についてどう思いますか？香港の人達が世界に向かって提示することができるものは何ですか？

香港に対して思うことは何もありません。アイデンティティが欠落した街です。

過去数年間に香港で生まれたものの中で最高だと思うものは何ですか？また、次の世代の若者達が、今後どんなことをやっていると予測しますか？

ウォン・カーウァイ監督の映画です。写真や音楽を大胆かつ実験的に使って独特のスタイルを築き上げ、新しいミレニアムのスピリットを掴み取っています。新しい世代が何をやっていくのかに関しては、全く想像も付きませんが、誰も見たことのないようなものをやってくれることを期待しています。

今後7日間のスケジュールは？

まだ何も決まっていないので、エキサイティングな7日間になるでしょう。

最後に一言。

もし自分が、人とは違うアイディアを持っていると感じたら、それを実現し、そこから何が起こるかを確かめるべきです。常に恐れずにそれを実行することが重要なのです。