NIKE 公式オンラインストア

フリフリカンパニー

PEOPLEText: Mayumi Kaneko

作品を制作する上で心掛けていることは何ですか?

とにかく見る人にいかにサービスするかって事です。デザインってサービス業だと思ってるので、常に見る人が楽しんでくれるように心がけてます。

Tシャツなどのオリジナル商品も展開していますが、コンセプトなどがありましたら聞かせてください。

コンセプトってほどたいしたことは考えてないです。自分達が生んだキャラクターやデザインしたモノを身に付けたいってのが最初のキッカケです。自分達が喜べて、他の多くの方も喜んでくれたらなぁって程度で作ってます。

オリジナル商品をビッグビジネスとして繋げていきたいのですが、物事には順序ってモノがあるので。追々って感じです。

日本以外でもドイツやイギリスなどで作品を出展していますが、日本と海外の反応の違いはありますか?

反応がすごくストレートですね。スキなものをハッキリと言ってくるし、その逆もハッキリしてますねぇ。自分の意見をはっきり言うところなんか非常に気持ちイイです。
たまにこちらのコンセプトとは全然違う事言って楽しんでくれるって方もいて面白かったです。

11月に原宿で展覧会を行うそうですが、どのような内容になりそうですか?

これまで海外の展示への協力が多かったフリフリカンパニーですが、今回計7点のイラストレーションによる国内初の展覧会を行います。展覧会のタイトルは「FuriFuri Thangka」(フリフリタンカ)。Thangkaとはチベットでは仏画を意味する言葉で、「FuriFuri Thangka」に展示される作品の根底にはフリフリのメンバーがこれまでにリスペクトしてきた多くの物事や、フリフリにとってのブッディズムとは何かを模索し、両者をミックスしたというコンセプトがあります。

これらの作品に登場する仏の姿は、アニメやマンガの中の女性のような姿をしています。これは、<日本人は仏教文化圏にいる>という事と同様に、アニメやマンガといった文化もまた、メンバーたちが属するジェネレーションにとって、ひとつのリアリティ(=己の中に密接に関わってくるもの、または自分にとって現実味のあるもの。)だと感じているからなのです。そしてアニメ、マンガ文化と、チベット、中国、日本の仏像や曼陀羅の中の神や仏が醸す凛々しい妖艶さをフリフリ独自のリミックスによって見せる新スタイル「スピリチュアル・マンガ・スタイル」でのイラストレーションを今回の展覧会で発表します。

今注目しているデザイナー/アーティスト/サイトを教えてください。

程亮弼:注目してるって人は特にいないのですが、会って話してみたいなぁって方にアニメ監督の大地丙太郎さんがいます。現在考え中の企画事でものすごく勉強になるところが多いので、ぜひ一度会ってみたいですねえ。ぜんぜんSHIFTっぽくないかもしれませんが、そういった場を設けてくれませんか?(笑)

佐戸川美穂:自分が描いているものがマンガテイストだからマンガ家さんに注目している人が多いです。特に海外のコミックアーティスト。ジョー・チオードやジョー・マデュレイラ、スコット・キャンベルとか。オネーチャン描くのが非常に巧い。アメコミ独特のテイストと量感の豊かさに惹かれます。

伊藤逸雄:気になるイラストレーターは、ズバリ『自分』です。単に心配症(注:前向き)なだけですけどね。

山田タロウ:最近のミニマルな傾向は気になりますね。ただ次が見たいためにやってるって感じも自分の中にありますよ。

イワサキオサム:予備校&大学含めて6年間大学に費やしたリスクがあるので、最初から外で頑張ってる人たちに遅れをとってしまってます。だからやっぱり、ぼくと同じ世代の動向が気になりますね。

今後の予定や、やっていきたいことなどを教えてください。

程亮弼:やっぱりゲームを企画から立ち上げていきたいです。ものすごくタイヘンだけど、絶対やってみたいですねぇ。あと、CWCIと北米でのお仕事いろいろとさせていただいてるので、今後ももっともっと沢山海外のお仕事をしていきたいですね。もちろん展示も。

佐戸川美穂:海外への進出をもっと積極的に進めてみたい。雑誌や広告などの仕事もそうだけどフリフリカンパニーとしての展示を是非やりたいと思っています。

伊藤逸雄:シャチョサン(程亮弼)と同くハートにグッとくるゲームつくりたいですね。もちろん、キュートでカックイー、ゲームキャラもデザインしたいです。

山田タロウ:ジャケ買いするような装丁にアソビのある本は作ってみたいですね。ノウハウがいるし、大変だけどやる価値はあるんですよ。

イワサキオサム:フリフリと分かるようなのCMやPVづくりをしてみたいです。

フリフリカンパニー展覧会「FuriFuri Thangka」
会期:1999年11月2日(火)〜11月14日(日)
時間:11:00〜19:00(最終日17:00まで)
会場:HARAJUKU GALLERY
住所:東京都渋谷区神宮前2-30-8 中山レジデンス306
TEL:03-5414-5443
https://www.furifuri.com

Text: Mayumi Kaneko

【ボランティア募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
MoMA STORE