第53回 ヴェネツィア・ビエンナーレ
この地球上で最も素晴らしいアートの祭典のひとつであるヴェネツィア・ビエンナーレ。残念ながら私はその重要なイベントのオープニングを逃し、9月のはじめになるまでヴェネツィアを訪れることができずにいた。ニューヨークとロンド...
この地球上で最も素晴らしいアートの祭典のひとつであるヴェネツィア・ビエンナーレ。残念ながら私はその重要なイベントのオープニングを逃し、9月のはじめになるまでヴェネツィアを訪れることができずにいた。ニューヨークとロンド...
オーストリア北部の州都であり、この国三番目の都市であるリンツから頻繁に連想されるモットーは「イン・リンツ・ビギンツ」、すなわち「リンツは全てのものの始まり」という意味の言葉である。(あまり魅力的でないその背景にここで...
今年で第4回目の開催となる「越後妻有トリエンナーレ」。2000年から始まったこの芸術祭は参加アーティスト、作品数共に着々と数を増やし、今年は作品数約370点(内過去開催の恒久作品160点を含む)と、多くの作品を抱えるアートイベ...
真夏の香港に、ラグジュアリーでオシャレな香りとアートの展覧会を開催した「マッドハウス・コンテンポラリー」。花が咲き、香り溢れている一番美しい状態を意味する「ブルーム」と題されたこの展覧会は、好評の内9月5日に幕を...
夏が終わり、秋の気配が感じられる札幌で今年で3回目となる「マジカル・キャンプ 2009」が8月29日、30日に開催された。場所は昨年と同じくサッポロテイネハイランド・スキー場。冬は雪で真っ白に輝くゲレンデは今は芝生の緑がまぶし...
ストックホルムでは、アート、クラフト、ファッションデザインの高等教育が充実している。おそらく、コンストファックと呼ばれるスウェーデンの王立芸術大学と、ベックマンズ・スクール・オブ・デザインがアートとファッションそれぞ...
8月始めの1週間、ニューヨークはブラジル的な一面を現す。そして、トライベッカ劇場で開催の第7回ブラジリアン・フィルム・フェスティバルで判断するに、距離だけではブラジル文化の活気を感じることと、マンハッタンを切り離すこ...
昨年までニューヨークの街では不動産ブームが果てしなく続いていくように思われていた。特にブルックリン地区は顕著に市場がまだ上がり続けると予見した現金主義なディベロッパーの恰好な舞台となる。「高級集合住宅」はその地域の環...
2008年3月、グラフィティアートの先駆的コレクター、アラン=ドミニク・ガリジアのコレクション展「TAG」がグランパレで開催され、予想に反して5週間の会期中で8万人の観客数を数えたのを皮切りに、パリの現代アート界は、今まで「...
ごく一般的な人であれば、夢を見てもそのほとんどは覚えていない。時々何か面白い夢を見たとしても、それは断片的なものであることがほとんどだし、仮にそれを覚えていたとしても、周りの誰かに伝えてちょっと話の種にするくらい...
スカンジナビアの家具デザインといえば、おそらく手作りであったり、おしゃれで、現代的で、無駄が無いといった印象を抱くだろう。では60年代から作品を発表してきたヴァーナー・パントンはどうだろう。例えば彼の「パントンチェア」...
太陽が照りつける快晴の中、ソナー 2009がスタートした。観客たちも週末に渡って続くパーティーに向けて体力を温存しているといった様子で、初日はリラックスした雰囲気。落ち着いているのは照りつける太陽のせいかもしれない。しかし...