第2回 未来の学校祭「脱皮 ―既成概念からの脱出―」

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Liminal, 2018 © Louis-Philippe Rondeau

アートやデザインを通じて、未来の社会を参加者とともに考えるという新しいフェスティバル「未来の学校祭」が、去年に引き続き、東京ミッドタウンを会場に、2月20日から4日間に渡って開催される。

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東京ミッドタウンとアルス・エレクトロニカの協働で開催される本イベント。「学校では教えてくれない“未来のこと”を考えよう」をコンセプトに、アーティストや企業、大学が参画し展示やパフォーマンス、トーク、ワークショップなど多数のプログラムが開催。
今年のテーマは「脱皮」。「自分自身からの脱皮」「新しい社会システムへの脱皮」「先端的な技術・研究・プロトタイプへの脱皮」という3つのセクションを通じて、既成概念を打ち破る様々なアイディアを提示する。

ルイ=フィリップ・ロンドーは、写真技術史の研究を背景に、デジタルツールによってアナログな写真が写し出すリアリティとは異なる、デジタルならではのイメージを追求した作品を制作。特別な鏡を通して自分と他者を見つめるモーリッツ・ヴェアマンの作品「アルター・エゴ」は、ふたり一組で体験し、自分自身に対する混乱、自己喪失、他者への共感といった様々な感情を体験する人にもたらす。

AKI INOMATAの「犬の毛を私がまとい、私の髪を犬がまとう」は自分と犬との交換による脱皮をテーマにした作品。長谷川愛は、文明の発達と人類の幸福にまつわる根本的な問いに対し、現在の社会問題をふまえながら、それぞれの人がアイディアを考え、問題の解決法を探るためのツールキットを展示。伝説的ピアニスト、故グレン・グールドの音楽をAI学習によって再現し自動演奏する、AIと人間の共創の可能性を追求するためのヤマハのプロジェクト「ディア グレン」では音楽表現のあり方を問う。

社会の中に存在する見えない壁。自分でつくり出す限界。私たちは気付かないうちに様々な既成概念という枠の中で生活している。アーティストが生み出す作品や既成の枠組みを打ち破ろうとするプロジェクトに向き合うことで自分の殻から抜け出す方法が見つかるかもしれない。

第2回 未来の学校祭「脱皮 ―既成概念からの脱出―」
会期:2020年2月20日(木)~24日(月・振休)
時間:11:00~21:00
会場: 東京ミッドタウン各所 他
入場無料
主催:東京ミッドタウン
特別協力:アルス・エレクトロニカ
協力:東京ミッドタウン・デザインハブ
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
https://www.tokyo-midtown.com

Text: Editor

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