米澤卓也 個展「ミラー」
NEWSText: Ayumi Yakura
『視線がいっぱい集まって、注目される時、それはミラーボールになる。』アーティストとしての経験を生かし、北海道北部・天塩町の中学校でユニークな美術教育を行っている米澤卓也の個展「ミラー」が札幌のクラークギャラリー+SHFTにて1月5日から27日まで開催される。
米澤卓也は1989年生まれ。『絵画とは、鑑賞者自身がそこから世界を広げていくエンターテインメント』と考え、日々の生活の中から面白い可能性を見出し、自らの作品で鑑賞者に非日常的体験を共有できる空間づくりを目指している。表層はポップでありながら、鑑賞者を未知の作品世界への旅へと誘い込むその作品は、2017年に札幌芸術の森美術館で開催された札幌美術展「旅は目的地に着くまでがおもしろい」の広報ビジュアルに採用。国際的な現代アートの見本市「アートフェア札幌」の会場では、毎年趣向に富んだライブペインティングで来場者を驚かせている。
本展では、彼が『人々が何かに注目するとき、個々人から注がれる視線と思考に対して、1つ1つ正対して反映する鏡がある』と想定し、その集積の顕在化を試みて、石膏像をミラーボールのように描いた「ミラー」シリーズに加筆し、さらに別のモチーフを取り入れた新作を半分ほど加えた十数点を、空間に合わせて再構成する。
米澤卓也 個展 「Mirror」
会期:2018年1月6日(土)〜27日(土)
時間:11:00~19:00
休廊:月・火曜日(1月8日は祝日のため開廊し、10日は振替休日)
会場:クラークギャラリー+SHIFT
住所:札幌市中央区南3条東2丁目6 MUSEUM 2階
TEL:011-596-7752
https://www.clarkgallery.co.jp
Text: Ayumi Yakura