オコイマツ個展「誰かのあとで少し見える#2」
NEWSText: Aya Shomura
クロスホテル札幌とクラークギャラリー+SHIFTのコラボレーションで展示を行う「まちなかアート・クロス・エディション」の第20弾として、ロンドンの美大で学び、約4年にわたる作家活動を経て札幌へ拠点を移した若手女性アーティスト、オコイマツによる個展「誰かのあとで少し見える#2」が、クロスホテル札幌の2階フロアにて開催される。
オコイマツは、文房具屋のペン売り場にある「試し書きの線」を模写・転写することで「都市の風景」を描き出す。ロンドンで収集した試し書きはロンドンの風景に、東京、札幌で集めた線は、それぞれ東京、札幌の風景になっていく。モチーフとなる試し書きの線は、誰に見せるためでもなく、油断していて、様々な様相が見られて興味深い。その様は、混雑した場所、狭い路地、巨大なターミナルビルなどの中に現れる、人々の意識的、無意識的なムーブメント、動き・交錯に似ているようで、何か生活している様が滲んでいるようにも感じられる。
本展では、油彩やドローイングの最新シリーズ「誰かのあとで少し見える」を中心に、コラージュ、立体作品なども合わせた約20点を展示。行き交う人々が何気なく書いた線の集積が「その街の潜在的な何か」の絵として見えてくるかもしれない。オープニングレセプションは5月13日(金)19:00から、クロスホテル札幌2階の「ミートラウンジ」で開催、予約不要、入場無料(ワンドリンクオーダー制)。
MACHINAKA ART-X_edition vol.20
Okoimatsu 個展「誰かのあとで少し見える#2」
会期:2016年5月2日(月)~6月30日(木)
会場:クロスホテル札幌
住所:札幌市中央区北2西2 ミートラウンジ
主催:クロスホテル札幌(企画部 011-272-0051)
キュレーション:クラークギャラリー+SHIFT
協力:まちなかアート
https://www.crosshotel.com/sapporo/
Text: Aya Shomura