毛利悠子個展「プリーティド・イメージ」

NEWSText: Aya Shomura

左から「#2」2016、「#6」2016

左から「#2」2016、「#6」2016

東京のウェイティングルームにて4月9日から、日産アートアワード2015でグランプリを獲得した毛利悠子の個展「プリーティド・イメージ」を開催する。オブジェとスキャニングされた画像を通して、立体と平面の関係性に初めて取り組んだ意欲的な新作インスタレーションを展示。

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本展では、様々なオブジェが複数のスキャナー上に設置され、継続的にスキャニングされ、画像データがハードディスクに続々と保存されていく。ひとつのオブジェから運動や時間のさまざまな様相を生み出すこのインスタレーション装置を、作家は、無数のひだが折り重なっていく像=「Pleated Image」(ひだ状のイメージ)と名づけた。

「モノやコトがぶれたり揺らいだりするあいまいな状態を生成させて、人々の想像力にアクセスする。それを美術的にアプローチすることに興味がある」と彼女は語る。人工的に動く機械に対して、鑑賞者の想像力がアクセスすることで生きたアートとして成立すると、作家は考えているのかもしれない。これまでの毛利作品に存在していた“気配”は、今回「ヴィジュアル・イメージ」として私たちの前に提示される。

毛利悠子個展「Pleated Image」
会期:2016年4月9日(土)~5月15日(日)
時間:13:00~19:00(月曜日17:00~23:00)
オープニングレセプション:4月9日(土)18:00~21:00
休廊日:火・水・木曜日
会場:waitingroom
住所:東京都渋谷区恵比寿西2-8-11 渋谷百貨ビル3F(4B)
TEL:03-3476-1010
https://www.waitingroom.jp

Text: Aya Shomura

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