大西康明 展「体積の裏側」

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大西康明《体積の裏側》(部分)2010年 グルー、ポリエチレンシート、その他

日常的な素材をそのまま用いながら、目に見えない現象や気配をとらえて造形化させる若手アーティスト、大西康明。国内主要都市の公立美術館で初めての個展となる「体積の裏側」が愛知県美術館で2月15日から4月17日まで開催される。

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今回の展覧会で、大西は無数の接着剤を垂らしてビニルシートを吊り下げる大型の立体作品を発表する。接着剤の滴りの下にぽっかりと空いた空間はがらんどうにも関わらず奇妙な強度をもち、あたかも自律した立体物のように浮かび上がっていく。また、極めて軽い素材を用いているために、人が通り過ぎると作品全体がわずかに揺らめく。約3週間の滞在制作を経て、愛知県美術館のテーマ展のために新たに制作される作品が展示空間全体に展開される予定。

大西康明展「体積の裏側」
会期:2011年2月15日(火)〜 4月17日(日)
開館時間:10:00〜18:00(金曜日 20:00まで)※入館は閉館30分前まで
休館日: 月曜日(ただし3月21日(月・祝)は開館し、翌22日(火)休館)
会場:愛知県美術館
住所:愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター10階
観覧料:一般 500円、高校・大学生 300円、中学生以下無料
TEL:052-971-5511
http://www-art.aac.pref.aichi.jp

Text: mariko takei

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