コーパス巨大人体博物館
PLACEText: Lotje Sodderland
7月中旬の嵐に見舞われながらも、アムステルダムとハーグの中間に位置するライデンに4月にオープンしたばかりの新しい観光名所になるだろう、コーパス巨大人体博物館へ行ってきた。
屋内と屋外に半分づつ見える、ビックリ仰天の、高さ35メートルに及ぶ巨大な銅色の人体が跪いている様子がA44高速道路から見えてくる。
オランダの代表的な景観水平に緑広がる平野、灰色の空、モノクロに散らばる牛の姿。地平線に突如として現れた目を見張るような巨大建築物は、この退屈な背景にとてもマッチしている。
オランダ人の企業家、アンリ・ルマースのプロデュースにより設立されたコーパスでは、来場者は5次元の「体内の旅行」を体験でき、希望により代表的な体の機能を、ハラハラしながらインタラクティブに学習することもできる。
受付を済ませたら、「旅行」はまず、巨大な人体の膝の内部に位置する暗い通路からスタートする。
8言語対応のオーディオガイドを利用して、迷路のような旅行に出かけよう。7つの階に分かれた人体の「器官劇場」で、それぞれの部位の基本的な構造と働きを見て、聴いて、触って人体の仕組みを体験していくようになっている。
私が最も興味を惹かれたのは、立体鏡を使った生殖機能をみる体験で、無数の精子が卵子に達するまでを再現したものでは、まるで自身が海綿状の卵管の中にいるかのように、耳をかすめ目の前を精子が飛び回っているようであった。
45分かけて、最後に辿り着くのは巨大な脳だ。ここを通過し旅行は終わる。
学習経験という点においては、コーパスはとても説明が丁寧で、子供から大人まで楽しめる施設になっている。特に大人は、小学校の理科で習った記憶を思い出すだろう。
コーパス巨大人体博物館
住所:Willem Einthovenstraat 1, 2342 BH Oegstgeest, The Netherlands
TEL:+31 (0)71 7510 200
info@corpusexperience.nl
https://www.corpus-experience.nl
Text: Lotje Sodderland
Translation: Mariko Takei