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ストックホルムのパブリックアート

PLACEText: Andreas Pihlstrom, Joel Brosjo

1937年、ナショナル・パブリックアート・カウンシル(NPAC)がスウェーデンで設立された。元々のアイディアは、第一次世界大戦の直後に不景気で経済的に苦しんでいるアーティスト達をサポートするというもの。今回僕達は、ストックホルムを一週間まわって、永久的に存在するパブリックアートを見つける旅に出た。


Subway station Rissene, Madeline Dranger & Rolf H. Reimers, 1985

地下鉄のリッセン駅では、マデリーン・ドレンジャーとロルフ・H・ライマーズによる長いグラフィック作品で古代エジプトから今日までの歴史を学ぶことができる。


Subway station Vastra Skogen, Sivert Lindblom, 1975

シベルト・リンドブロムの作品は、石で作られているが、壁を独特の有機的なものにしている。


Harere, Elis Eliksson, 1906

公共の陸上競技クラブの入り口にぶら下がっているエリス・エリクソンによる金属製のこの彫刻は、1967年に改装された。


Polishuset, Lars Englund, 1978

ストックホルムのクングスホルメン島にある警察署/刑務所。間違ったアートコラボレーションの例と言える。側を通り過ぎると、恐怖以外の何も感じられない。

何年もの間NPACは、アーティストの作品をより多くの大衆がアクセスすることができる環境を可能にしてきた。1997年、NPACはより広い意味でプロジェクトを支援する権限を与えられ、今日では、リニューアル中の公共施設、新旧住宅エリア、交通エリア、校庭、教会、街の広場などを手掛けている。主に、新しい建物を建築したり、改築される際にアーティストに作品制作依頼を行っている。

新しくできたばかりのギャラリーでは、パブリックアートがいかにして生まれたのか、その過程についての説明や、めったに語られることのないストーリーなどを紹介している。このパブリックアートのアーカイブは、この種のものの中ではスウェーデン最大規模で、2000ものスライドを全て無料で3週間貸し出しも行っている。

The National Public Art Council Sweden
住所:45 Hälsingegatan, 113 31 Stockholm
時間:9:00〜16:00(土・日曜日休)
TEL:+46 (0)8 440 1280
https://www.statenskonstrad.se

Text: Andreas Pihlstrom, Joel Brosjo
Translation: Mayumi Kaneko
Photos: Pepe Biroun Vand

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