大﨑のぶゆき 個展「マルチプル・ライティング」
Untitled album photo, Nobuyuki Osaki, 2017 © Nobuyuki Osaki. Courtesy of Yuka Tsuruno Gallery
大﨑のぶゆきの個展「マルチプル・ライティング」がユカ・ツルノ・ギャラリーで、4月21日から5月26日まで開催される。ギャラリーでの3年ぶりとなる本展では、大﨑が長年取り組んできている「イメージが消失する」という表現がもたらす曖昧さとともに、流動的な時間や記憶のあり方をもとにした作品を発表する。
大﨑はこれまで、自身を取り巻く世界や認識への興味から「リアリティの不確かさ」について表現することを探求し、独自に素材や制作方法を開発しながら「イメージが消失する」現象やその過程をモチーフに、社会における虚構性やリアリティについて問いかけてきまた。近年は、未来に対して予見されていることや過去に起こった出来事を「現実」として引き受ける感覚について考えるようになり、イメージの曖昧さだけでなく記憶や時間について深く考察をし、曖昧さや懐かしさといった感覚を誘発する作品を展開している。
本展では、描いたドローイングが溶けて流れていく瞬間を撮影したシリーズ、鏡のインスタレーション、そして版画や古典絵画技法を応用した“未可視”の状態にある絵画を制作したインスタレーションで構成。これらのシリーズは、ドイツや大﨑が拠点とする愛知や関西で発表されてきたが、東京では初めて公開される。
大﨑のぶゆき個展「マルチプル・ライティング」
会期：2018年4月21日（土）〜5月26日（土）
開廊時間：11:00〜18:00（金曜日20:00まで）
休廊日：月・日・祝日
会場：ユカ・ツルノ・ギャラリー
住所：東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex 3F
TEL：03-5781-2525
https://yukatsuruno.com
Text: Editor
