大垣美穂子 個展「スレッシュホールド」

NEWSText: Ayumi Yakura

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© 大垣美穂子

くも膜下出血を克服後、多岐にわたるメディアを用いて、死や老いに対する畏怖と崇敬を具現化した作品を発表している大垣美穂子の個展「Threshold」(スレッシュホールド)が、新宿のKEN NAKAHASHI(ケン・ナカハシ)にて5月6日まで開催されている。

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大垣美穂子は、ドイツ国立デュッセルドルフ・クンストアカデミーを卒業し、14年間ドイツで活動後、2010年に拠点を日本に移し、国内外で展覧会を開催。2003年にはドイツのミュージアム・バーデンで行われた展覧会「57回 ベルギッシェ・クンスト・アウスステールング」にてオーディエンス賞を受賞している。

「Milky Way」(ミルキー・ウェイ)シリーズは、これまで座ったり寝転んだりしている老人の身体がモチーフとされていたが、『死を目の前に向かう新境地。物事の開始点』を意味する「Threshold」と題された本展の新作は、腰を曲げつつも立ち上がり、前に進もうとする立像となった。会場は、感情のメタファーとして作品に開けられた無数の穴により、銀河のように光り輝く。

大垣美穂子 個展「Threshold」
会期:2017年3月31日(金)〜5月6日(土)
時間:13:00〜21:00
定休日:日・月曜日
会場:KEN NAKAHASHI
住所:東京都新宿区新宿3-1-32 新宿ビル2号館 5F
TEL:03-4405-9552
info@kennakahashi.net
https://kennakahashi.net

Text: Ayumi Yakura

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