パリのコレットにて、モロッコ出身ロンドン在住の写真家、ハッサン・ハッジャージュの展覧会「スタイリング」を8月27日まで開催中だ。彼は伝統とカスタマイズ、つまりポップとラグジュアリーを融合させる彼独自のセンスで、身近な友人たちが持つエネルギー、ユーモアや自然さといったものを切り取ってきた。

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彼のカラフルで元気なポートレイトは、ファッション写真とポップアートを繋ぐだけでなく、マリック・シディベやセイドゥ・ケイタなどアフリカ人写真家によるスタジオ撮影の歴史をも汲んでいる。伝統やカスタマイズ化、何でもかんでもブランディングする現代の傾向、グローバル資本主義や消費主義の影響といった知的記録のようでもある。

現代文化におけるファッションアイコンの認識への挑戦でありながら、ハジャジは視覚的に強烈なインパクトのある写真作品を制作する。彼の写真は明るく、大胆かつ強引で、最も重要なことは生命力に溢れていることだ。ハジャジの取り巻きや仲間、家族、デザイナー繋がりやフィルムメイカー、ミュージシャン、アーティストなど皆がそれぞれにスタイルやポーズを打ち出しており、ファンタジーファッション雑誌であるかのように、絶対的かつ挑発的にそうしたものが写真に現れているのである。

ハッサン・ハッジャージュ「Stylin’」
会期：2016年7月4日（月）〜8月27日（土）
時間：11:00～19:00（日曜定休）
会場：colette
住所：213 rue Saint-Honoré, 75001 Paris
TEL：+33 (0)1 5535 3390
http://colette.fr