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水戸芸術館

PLACEText: Yutaka Takamura

水戸駅からまっすぐに伸びる、なだらかな上り坂を歩くことおよそ20分。坂の頂上付近にさしかかると、ビルの谷間の路地の向こうに螺旋形の鉄塔が出迎えてくれる。鉄塔を目指し歩みを進めると、3本のけやきを門戸に緑の芝生に覆われた広場が眼前に広がる。市中心部に位置する水戸芸術館は、開放された広場を中心に「芸術館」の名で多くの市民から親しまれている。

水戸芸術館

1990年、茨城県水戸市に開館した水戸芸術館(アートタワーミト)は、現代美術ギャラリー・劇場・コンサートホールからなる現代芸術の複合施設である。旧五軒小学校の跡地に建てられたこの施設は、水戸市制100年を記念し、磯崎新アトリエの設計により建設された。広場を取り囲むように配置された各施設は回廊で繋がり、施設共通のエントランスホールには国内最大級のパイプオルガンが設置されている。

水戸芸術館

水戸芸術館のシンボルである塔は、正四面体28個を規則的に積み上げたもので、表面は57枚の正三角形のチタンパネルで覆われている。高さ100mの塔内にはガラス張りのエレベーターで上れる展望室を備え、円形の窓からは水戸の街並みを望むことができる。

水戸芸術館

「現代美術ギャラリー」は、高い天井とトップライトから取り入れられた外光により開放感あるものとなっている。9室からなる展示室は自由度が高く、展示作品によってその構成・順路を変更できる。また、内装が作品展示に干渉しないよう、 壁・天井などは白を基調とした主張の小さなものとなっている。

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