グローガウ・アーティスト・イン・レジデンス

PLACEText: Peta Jenkin

ベルリンの街は、その手頃でリラックスした生活様式だけではなく、数えきれない数の商業、そしてアーティストがスペースを営む理由から、世界各国からのアーティストを魅了する。文化的生活が、ここでは本当に栄えている。そのために、ここ数年のうちに現れてきた沢山のギャラリーや文化スペースの数を覚えておくのは難しい。また、主要なアートフェアでのベルリンのギャラリー数の増加も忘れてはいけない。

GlogauAIR
© GlogauAIR

GlogauAIR(グローガウ・アーティスト・イン・レジデンス)は、最近できた現代アートセンターで、ベルリンのクロイツベルクの中心地にある公園と運河の間に位置する。以前は学校であったこの建物は、有名なスペインのアーティスト、チェマ・アルバーゴンザレスによって買い取られた。彼は、建物の修復をありがたく見守り、アーティストスタジオだけではなく、展覧会、公演会、上映会、コンサート、そしてアーティストの講演など公共へと披露をする文化的空間を提供することを誓った。

グローガウは、全てのアート分野におけるアーティスト達に、毎年3ヶ月、もしくは6ヶ月のレジデンスをいくつか提供している。この広い分野にわたる取り組みが、このレジデンスを他のものとは違ったものにしている。従来の絵画や建築から、電子音楽、ネットアートインスタレーションやビデオアートなどもっと近代的なものまで、どんな分野で活動するアーティストも、このレジデンスプログラムに応募することができる。

GlogauAIR
GlogauAir studio spaces © GlogauAIR

グローガウのアートディレスターであるカトリーナ・ヴァルディビア・ブルッフは、2007年の4月の終わりからこのスペースを営んでいて、海外のアーティストの交流を促進するためや、近代美術の分野での海外とのネットワークを提供するために、アーティストレジデンスプログラムの視野を、もっと文化的センター的なものへと発展させることを望んでいる。この時点で、彼女が最も注目しているのは、創造力の交流のための、そしてアジア、ヨーロッパ、ラテンアメリカ間とのコラボレーションのための国際的プラットホームを創ることだ。また、彼女はグローガウの定期的なイベントである「アーツ・イン・カンバーセーション(会話の中のアート)」も取り仕切っている。これは、滞在しているアーティストが自分の作品について、他のアーティストや公共のメンバーに話す機会を与えられるものである。これは、オープンセッションであって、アーティストの作品について、自ら話を始め、もっと突っ込んだ議論へと広げるチャンスがある。

私は、このセンターについてもっと知るため、そして何がベルリンをアーティストが訪れ、活動のベースにしようと考える魅力ある街にするのか、カトリーナの考えを聞くためにグローガウを訪れた。

『ベルリンはいつもアートのための街であり続けています。20世紀に前衛的アーティストが、創造力を養い、海外の観衆へ自分たちの作品を紹介するためにベルリンへやってきました。その後、壁のある期間、西ベルリンは、以前の東ドイツや他の東の国々には閉鎖されていますが、世界に向けては解放している、文化的首都、国際的な場として、その特別な現状が魅力的だったのです。また、ベルリンは、例えばロンドンやパリなどの他のヨーロッパの首都と比べて、若いアーティスト達が安い生活費で生活していくことが可能です。ベルリンは寛容的な街で、好奇心溢れる観客をもち、全ての分野のアート、全てのレベルの実験にと開け放たれています。』

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鈴木将弘
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