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サターン・スカイドーム

HAPPENINGText: Toria Emery

スカイドームのチームは、それぞれのドーム技術の要素を別々にテストしたが、合わせてディスプレイの全ての要素を一緒にテストすることは不可能だった。実際グッバイとオブスクーラ・チームは、スカイドーム公開前2日間で、技術を組み立て、障害調査をしたのだ。

始めのステップは、構造を組み立てること。 ドームは、高さ23フィート、直径44フィート。層を組み立て、それは高さ8フィートのトップ部分まで持ち上げられ、黒の生地で覆われた。

ドームの内側は、30の三角形のセグメントでできた映写幕で裏打ちされた。オブスクーラ・デジタルのオリジナルソフトウェアが、雲と空の高画質フィルムを取り入れ、ドームスクリーンに映し出した。大規模なサウンドシステムが、ビデオで同期させた多元音響効果でドームを満たした。例えば、あらし雲がドームの端から端へと動けば、サウンドもそれと共に移動した。

その間にもチームはまた、車の多層CADアニメーションを較正して、それらをスカイロードスターの輪郭に写像することにも忙しくしていた。チームは、エンジン、サスペンションシステム、安全技術などを強調した6つの異なるアニメーションを作り出した。車のまわりに設置された4つのタッチスクリーンで、ドームに訪れた人々はそれらをコントロールすることができた。

スカイドームの体験をした人々の反応は、圧倒されるほどポジティブなものだ。映像がどのように車に適用されていたかを理解しようと努める者もいれば、天井の映像とサウンドシステムを鑑賞する者もいた。しかし誰もが、通常のディスプレイよりもイマーシブな体験であるこの展示が、車を紹介する現代的な方法であると認めた。彼らはスカイに対してポジティブな感情を抱き、そしてサターンが未来への準備ができている会社であると感じながら、会場を後にしたのだ。

サターン・スカイドーム
会期:2005年6月24日〜26日
会場:WIRED NextFest, Chicago, IL, USA
https://www.saturn.com/skydome/

Text: Toria Emery
Translation: Yurie Hatano
Photos: Courtesy of Saturn and Goodby, Silverstein &; Partners

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