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ポケッツ展

HAPPENING


イギリスでのポケットサイズのゲームボーイ「ゲームボーイ・アドバンスSP」の発売を記念して、任天堂が取り組んだこと。それは「ポケット」の歴史を紹介する展覧会の開催だ。もしかしたら、展覧会で扱う題材にしては、珍しいなと思う人もいるかもしれないが、そう思うこと自体自然だろう。展覧会を行うのは、ソーホーにあるひっそりとした、古いたたずまいのある車のショールーム。そこにあるのがあたりまえと思われているものの歴史を振り返ることができる。

まずは、年代別にポケットの歴史を紹介するところからこの展覧会はスタートする。アングロサクソン時代が起源と言われ、「小さなバッグ」と称されていたものから、シェークスピアの時代のポケット、そして今日のファッション界でのポケットが勢ぞろいだ。

「地下室(ここでは特に、教会の礼拝や納骨に使用される地下室をさす)からのポケット」というセクションでは、人々が何をポケットにしまいこんでいるのか、そしてその内容物は、所有者について何を語っているかについて紹介している。ここでは、7名の有名人が登場。例えば、62ドルと飛行機のチケットが、カート・コバーンが亡くなった時にポケットに入っていたもの。それが何を意味しているのかが紹介されているのだ。

「ファッションでのポケット」というセクションでは、装飾的、そして機能的なものとして、どのようにファッション・デザイナーがポケットを使用してきているかを紹介。軍服からカーゴパンツまで、さまざまなファッションでのポケットがフィーチャーされている。

そして最後に紹介する「映画の中でのポケット」というセクションは、かなり奇妙なアイディアから生まれたコーナー。大量に設置されたモニターに映し出されているのは、有名な映画の数々のシーンをミックスした映像。「OLIVER!」からザ・マークス・ブラザーズのコメディ「A NIGHT AT THE OPERA」まで、ポケットを必ず見つけることができるシーンが集められている。

また、会場の壁にはデニムのポケットの数々が。ポケットそれぞれには、ゲームボーイ・アドバンスSPが入っており、まるで遊んでみて、と言っているかのよう。

とにもかくにも、何かしらの強い願望が胸の奥に残ってしまう、そんな不思議な展覧会。ポケットの歴史を振り返るのがこの展覧会のコンセプトだが、同時に、このショーは潜在的に、好奇心に溢れていることをアピールしつつも、プレゼンテーションとしての説得力の弱さや希薄さが、かなり感じられるもののような気がした。またそれが、正統な文化的評価というものよりも、何かもっとメディア的にぱっとした注目を集める方法があったのではないか、という印象をもたらしているようだった。

Pockets -An exhibition from GameBoy Advance SP
会期:2003年3月28日〜4月4日
住所:42 Poland Street, Soho, London

Text and Photos: Tim Spear from Now Wash Your Hands
Translation: Sachiko Kurashina

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