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ガサラキ

THINGSText: Akira Natsume

先月のベスト5にも書きましたが、アニメばっかり観てます。最近はガサラキ(高橋良輔)観るようになったのですが、ガサラキ朝早いんですよね。朝の9時30分から始まるんですよ。 彼女がサラっとみて、 こんなのこんな朝早くやってていいのって疑問に思ってました。でも、僕は機械が苦手でタイマー予約とかやらないんですよ。それで毎週健康的にかつ強制的に起されるのです。先週は寝過ごしてガサラキを見過ごす、かなりリアルな夢を連続で三回観ました。でも起きたときが ガサラキ30分前だったんです。 これこそ夢かって思いました。なにはともあれ、最近は無事楽しく観ています。


© SUNRISE

ファッション通信で観た古いニュースですが、ガサラキはビューティーアンドビーストのデザイナーも観ているらしく、ガサラキを意識したコレクションを発表していました。発表方法も面白く、確か時間をコンセプトにしていたような気がします。観客にはアイトレックを渡し、ランナウェイを歩くモデルをカメラで追い、その場で、用意してあった映像と合成して観客にはテクノな映像の中を浮遊感たっぷりに歩くモデルが写しだされるという仕組でした。

ファッション通信ではプラス特別版みたいな感じで流していて、デザイナーの詩とコレクション風景、そしてガサラキがコラージュされた映像がけっこう長く流れました。正直ものすごく泥くさかったんです印象的には。でも新しい時代を感じさせるには充分なほどの演出でした。コアって感じだったんです。そのあたりの鑑賞用植物にも劣るARTも多い中、伝えたいことをストレートに、かつ強く表現されたビューティーのコレクションは、結晶化されたデザイナー本人を感じるような感覚でした。ものすごく濃くてハッとする感じ。気持ち良い余韻が長く残ってます。そして対象的なアンダーカバーのあの洗礼されたスタイル。かっこよすぎ。大阪と東京なんて分け方はバカらしいとは思うけどついつい考えてしまう。ファションだけにかぎらず沢山の価値感が高い山々を築いている今はとても面白いなと思います。

肝心のアニメの方に戻りますが、広告を取らないというコンセプトで孤高のように美しく、気高い心の持ち主である「ゲーム批評」から別冊で、「アニメ批評」が創刊されました。これがまたすごくいい。こんな批評、記事を僕はずっと待っていました。愛のある痛烈な批評は、何が大切で何がたりなかったのかを明確にするだけでなく作品を感じる事によっていったい何が残ったのかという、すごく当り前な事を読者に教えてくれます。できれば、ライターで食っている人はもっとこの姿勢を見習って欲しいと無学な僕は心から望んでいます。みんな読みましょう。

そして、G20最新号、ペッパーショップの古賀さんが諸事情によりやめてしまったということをうわさで聞いていたので、どうなるのだろうと心配していたら、それがすごいでき映え。ニュータイプという最も触れにくかったお題目に対して見事に返してます。安心して次のガンダムに心をシフトさせていけれます。ありがとう。

あと、僕が最近好きなイラストレーターの川本陽子さんが、ギャラリー・ロケットで2月12日から個展をするそうです。彼女の作品は装苑画廊で知ったのですが、すごくひかれる風景画を描いています。
今月のイラストレーション誌、ザ・チョイス年度賞において優秀賞をとられたそうで、おめでとうございます。一度もお会いしたことはないし、生の作品は観た事がないのでぜひ行きたいと思います。
今回のSHIFTでご紹介したヒロ杉山さんや、ペッパーショップのアオシマさんなどイラストレーションや、ペイントに僕はまた心が奪われてきています。

最後にミヤヂマタカフミさんのFONT集リビングタイプスタイル1.0Jを 1.5にバーションアップしたWIN版を 今月の12日にリリースします。 ローマ字打ちできる2バイトフォントが入ってますので、WINユーザーの方はチェックしてください。

またね。

Text: Akira Natsume

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