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OMOTESANDO KOFFEE(表参道コーヒー)

PLACEText: Wakana Kawahito

表参道の裏道を入ったところに、ひっそりと佇む日本家屋がある。もし入り口に季節花が活けてあるキューブの籠があれば、それはテイクアウト専門のカフェ「OMOTESANDO KOFFEE」(表参道コーヒー)だ。

OMOTESANDO KOFFEE(表参道コーヒー)

『コーヒーを提供するのに最適な形を追求していったら、今の状態になった』とは、オーナーの國友栄一さん。関西でカフェ、バール等の店舗を手掛け、2年前に「パンとエスプレッソと」を東京にオープンした。

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日本家屋の門をくぐると、右手の部屋の真ん中にキューブ式のコーヒーカウンターがある。お店のイメージはキオスクだ。
『キオスクは無駄のない究極のかたち。席が無いため、場所のコストが少なくていいし、一人でコーヒーも入れてレジも担当できるので、多くの人件費も掛からない。その分、コーヒーの質にお金をかけてこだわれる。また、対面式なので、一人一人のオーダーに細かく応えることができ、顔の見えるコミュニケーションができる』と國友さんは説明する。
『コーヒーは、若い人からおじいちゃんおばあちゃんまで、誰でも楽しめる日常のもの。特別な日の張り切ったご馳走ではなく、毎日を楽しくする300〜400円の贅沢。それが当たり前になったらいい』というのが、國友さんのお店作りに対する一貫した考えだ。

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エスプレッソマシーンにレジにショーケース、全てのものが一つのキューブの中に収まっているミニマルなデザインが、コーヒー屋としての「OMOTESANDO KOFFEE」の哲学をストレートに伝える。
表参道は1年間の期間限定。次に移動する際は、このままキューブごと動かすだけで、どこへでも行ける。ロケーションを選ばず移動できるところは、キオスク形式のミニマルなデザインならでは。このインテリアデザインは、14sdの林洋介氏が手がけた。

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