フライターグ

PLACEText: Friedrich-Wilhelm Graf

マーカスとダニエル・フライターグの兄弟が、フライターグを設立したのが1993年。伝説によると彼らは、ドイツのハンブルグからイタリアのパレルモへ移る間、共有していたアパートの前に広がるチューリッヒへ行き交う激しい交通にインスパイアされたと言う。彼らは使用済みのトラックの幌と自転車のインナーチューブ、車のシートベルトを使い、メッセンジャー・バッグをデザインした。

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現在それから13年が経ち、兄弟は今なお、ほぼ完全なるメイド・イン・チューリッヒのフライターグ・バッグを作り続けている。フライターグの工場は工業エリア、マーグ内にあり、彼らが13年前に住んでいたアパートメントが視覚圏内にある場所だ。年間120,000もの個性的なバッグを生産し(スタッフはショップアシスタントを含めて45名)、200トンのトラック防水シート、75,000の自転車チューブ、そして25,000のシートベルトを使用する。

バッグを販売する様々なセレクトショップの他には、現在までに2つだけしかフラッグシップ・ショップはない。一つはダボスに、そしてもう一つ(ミラー・トラックストップ・ショップ)はハンブルグに。

つまり、全てがスタートした彼らのホームシティにフラッグシップ・ショップがない。当然のことながら、プラダやグッチのように最も豪華な小売店を完成させるには、ホットな建築の実践を依頼するべきである。これらの小売店は建築的に全てとてもエキサイティングだが、しかし、コンテンツは完全に取り替え可能だ。彼らはショッピングを体験的なものに、そしてブランドを確立させるようなショップにすることを目指していて、コンテンツとフォームの統合を課すことはほとんどない。

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