ジャイアント・ロボット・ストア

PLACE


ロスにある「ジャイアント・ロボット・ストアー」は、過去に何度か行ったことがある。今回は旅行記として、この素晴らしくデザインされたストアーについて書きたいと思う。

このストアーは、ロスの西部、ソーテル並木通りに見つけることができる。ここはカリフォルニアを夏に訪れるなら、「絶対にはずしてはならない」場所だ。ある金曜の午後、「ジャイアント・ロボット・マガジン(GRマガジン)」の設立者であるエリックに会った。ここまでに至る経緯を聞く為だ。ロス近郊の町で育った彼は、UCLA で東アジア関係の分野を専攻。8年前に大学を卒業した彼は、ラリー・フリント(そう、あのやり手のラリーだ!)が発行していたゲームを関係の雑誌の出版に参加。GRマガジンの発行も、この直後である。雑誌だけではなく、執筆、編集、ドローイング、写真に興味があった彼は常に、彼が興味のあるテーマを扱ったものを出版してみたい、という気持ちを持ち続けていた。当初は全て、彼自身でまかなっていたという。今でもストアーで販売している第一号は白黒で、当時、彼が感心を持っていたテーマを扱っている。

年に4回発行される約90ページのこの雑誌は今、25号を数え、フルカラーで4万部がアメリカ国内だけではなく、アジア方面にも出回っている。このように規模が拡大しつつも、どのようにしたら楽しく生きて行けるのか、そしてフレンドシップについて着目していることは変わりないのである。もちろんスタッフも増えた。現在、グラフィックデザイナー、エディター、広告担当など、7人がフルタイムで働いているが、エリックがエディター達と毎月扱うトピックを検討する形も変わっていない。取り扱われるトピックは、音楽、デザイン、ライフスタイル、プロダクト、そしてこの雑誌ではかなり強力的にフォーカスされている西海岸のアートシーン等と広範囲。ひとつのテーマだけではなく、エリック自身や彼を取り巻く友人達がおもしろいな、と感じるものすべてを扱うのがGRマガジンなのだ、と語ってくれた。

この雑誌のファンが増えれば増える程、GRマガジンのオフィスを訪問したい、何か雑誌に関連したものを見てみたい、という人の数が増えた。サイトでは商品や過去の号を販売していたのだが、このことがストアーをオープンしようという引き金になったという。

オフィスの近くに適当な物件を見つけたのが約1年前。それから徐々に現実味が帯びて来た。現在ストアーでは、世界中から集められたデザインセンスが光るシャツや本等、幅広い商品が販売されている。アフロ犬グルービジョンズのぬいぐるみから、ジェフ・マクフェトリッジのシャツや、奈良美智のスケートボードまで、新しいものを探し、手に入れるまでかなりの時間を費やしたそうだ。手作りのロボットを、ターンテーブル付きでジョージッテ・アーファーノの別名を使って作り、店で扱って欲しいと送ってきたケースもあったそうだ。その人の見ていて楽しくなるような作品は、今では店頭で販売されている。

訪れる度にいつも新しい商品が揃っており、どれが新商品か、いいものはないかな、と見るだけでもかなりの時間を費やしてしまう。品揃えが豊富なだけではなく、フレンドリーな雰囲気も、このストアーをユニークで特別なものとして作り上げている要因と言えよう。ただちょっと立ち寄っただけのつもりでも、店員さんとデザインについての話に花が咲き、前まではあまり知らなかったことについての面白い情報を聞き出すことが出来るのだ。どうやって世界規模になるか、といったような大計画等そこには無い。とにかく前進し、 私には想像もつかないが、雑誌とストアーをいいものにしていけるように日々良いものを作ることが、彼等の将来的なプランなのである。

Giant Robot Store
住所:2015 Sawtelle Blvd., Los Angeles, CA 90064, USA
TEL:+1-310-478-1819
info@giantrobot.com
http://www.giantrobot.com

Text and Photos: Daniel Goddemeyer from Parasonic
Translation: Sachiko Kurashina

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