昨年10月に京都・嵯峨嵐山に開館した福田美術館で企画展「若冲誕生 〜葛藤の向こうがわ～」が、3月28日から7月26日にかけて開催される。

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京都錦小路にある青物問屋「枡屋」の長男として生まれ、江戸時代中期に活躍した近世日本の最も有名な画家の一人・伊藤若冲（じゃくちゅう）。
本展覧会では、新たに発見された若冲30代の初期作品「蕪（かぶ）に双鶏図（そうけいず）」が初公開されるほか、初期から晩年までの作品と若冲に影響を与えた禅僧や画家たちを取り上げ、若冲作品の魅力とその背景に迫る。また、曾我蕭白（そが・しょうはく）、円山応挙（まるやま・おうきょ）など個性あふれる同時代の画家たちの作品も展示される。

さらに、若冲の絵画に魅了され、鳥などの動物から発想を得た靴のシリーズを制作している串野真也の作品も特別展示。若冲筆の「雪梅雄鶏図（せつばいゆうけいず）」をテーマにした「Bird Witched」はイギリスのビクトリア&アルバート・ミュージアムの収蔵品となっているほか、「Stairway to Heaven」をレディー・ガガが実際に履くなど、国内外を問わず高く評価されている。
本展では、若冲筆「瓦（かわら）に雄鶏図（ゆうけいず）」からインスピレーションを得て制作した作品など、約10点を展示予定。

若冲誕生 〜葛藤の向こうがわ〜
会期：2020年3月28日（土）～7月26日（日）
開館時間：10:00〜17:00（最終入館 16:30）
休館日：火曜（祝日の場合は翌日、5月5日･6日開館）、5月7日休館
会場：福田美術館
住所：京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16
入館料：一般・大学生 1,300円、高校生 700円、小・中学生 400円
TEL：075-863-0606
主催：福田美術館、京都新聞
https://fukuda-art-museum.jp