“Untitled #92” 1981 © Cindy Sherman

昨年オープンしたロサンゼルスの美術館、ザ・ブロードが、写真家・映画監督であるシンディ・シャーマンの個展「イミテーション・オブ・ライフ」を館初の特別企画展として6月11日から開催する。同時に、シャーマンにとってもここ20年内で、ロサンゼルス初の大規模な美術館展示となる。

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映画のワンシーンの女優に扮したり、メディアが作り上げたステレオタイプな女性像を演じる自分自身を被写体とした写真作品シリーズが特に有名で、シャーマンはスタジオに籠り、被写体としてのモデルだけでなく、監督、写真撮影、メイクアップ、ヘアスタイリスト、小道具まで全ての役割を担っている。ここ数十年に渡るそのパフォーマンス作品は、現代美術の象徴的な作品や影響力のある写真を生み出してきた。彼女の作品は、アイデンティティ、表現そして現代文化における写真の役割について強烈な疑問を呈する。

ゲストキュレーターとして本展を企画したフィリップ・カイザーはシャーマンのことを「今日の写真や画像の飽和状態に繋がる80年代の、マスメディアが発するイメージに翻弄された時期に作品が結実し、写真・映像世代を例証する作品として、彼女はこの時代の最も重要なアーティストの一人だ」と評する。

シンディ・シャーマン展「Imitation of Life」
会期：2016年6月11日（土）〜10月2日（日）
時間：11:00〜20:00（火・水曜日は17:00まで、日曜日は18:00まで）
休館日：月曜日
会場：THE BROAD
住所：221 S. Grand Avenue, Los Angeles, CA
TEL：+1-213-232-6200
https://www.thebroad.org