スボード・グプタ展「エブリシング・イズ・インサイド」

NEWSText: Aya Shomura

Subodh Gupta, Faith Matters, 2007-2008 Photo: Sergei Illin

Subodh Gupta, Faith Matters, 2007-2008, Photo: Sergei Illin

フランクフルト現代美術館にて、スボード・グプタの「エブリシング・イズ・インサイド」展が2015年1月18日まで開催中だ。本展では、青銅のフルーツ、金箔の自転車、大理石の弁当箱などステンレス製食器の巨大なインスタレーションなどを展示。ヨーロッパでの彼の包括的回顧展であり、近代化における一環した探求や生活全般に関する変容のプロセスと同様に、伝統的な価値観、精神性と宗教的信念が重要な社会として、インドの現代的な概念を反映している。

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彼の全作品に共通する点としては、彫刻やインスタレーションから絵画・パフォーマンスに至るまで、グローバルの文脈の中でのローカル現象の熟考といえる。グプタは一般的なインドらしい日用品を用いて、それらに起因する文化的な意味を投げかける。例えば、特大の大理石製弁当箱は、文化的痕跡が異なることについてほのめかしているのだ。西洋のスキームにおいてはラグジュアリーな物である大理石が、インドでは中流階級の家の床や浴室でよく使われているスタンダードな建築資材である、といったようなことを。

Subodh Gupta “Everything is Inside”
会期:2014年9月12日(金)〜2015年1月18日(日)
時間:10:00〜18:00(水曜日は20:00まで)
休館日:月曜日
入場料:8ユーロ(毎月最終土曜日は無料)
会場:MMK (Museum für Moderne Kunst)
住所:Domstraße 10, 60311 Frankfurt am Main
TEL:+49 (0)69 2123 0447
https://www.mmk-frankfurt.de

Text: Aya Shomura

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