アサイラム

PLACE

アサイラムに来てみれば、すぐに他の良くある店とは違うことが分かるだろう。シャンデリアや空中を飛ぶ暖かい色をした鳥が出迎えてくれ、さらに右側の壁にある力強い黒のモチーフに動揺するが、それらは7シンガポールドルするポストカードから2,200シンガポールドルする限定のアディダスのスニーカーまでに及ぶ、選りすぐりのコレクションである。


実際、アサイラムはただの洗練された店ではなく、デザイン事務所やギャラリーを一つに詰め込んだものでもある。ここを作った36歳のクリス・リーは言う。『この店は実験的なもので、極めてうまくいってます。私たちが好きなことや、商業デザインではできないことをやるための場なんです。』

アサイラムのコンセプトを通して、交流により、クリスはクリエイティブなコミュニティを一つにして、そこに貢献したいと考えている。またローカルなアーティストを宣伝して、願わくば彼らに作品を作るインスパイアを与えることを。

アサイラムは1999年6月にデザインスタジオとして始まり、2005年6月、同じ屋根の下に店を作り、スタジオは現在、地下にある。これまでに2000人以上がそのメーリングリストに参加し、ときどき店にやってくる変わった通りすがりや旅人に加えて、新しい商品やイベントのお知らせを心待ちにしている。

私はアサイラムにいる間に、かなりの数の面白い商品を見てきた。一部芸術的で、一部奇妙な思い出の品。これらは棚の上に陳列されている。シンガポールのデザイナーであるケイシー・チェンのダイナグロウは、洗濯用洗剤のボトルから作られたランプで、すぐさま私の目にとまった。この明るく陽気なランプは冴えないインテリアの中でひときわ輝くだろう。

それからドイツ人アーティストであるサスキア・ブライテンライヒャーのウォーター・フロム・ザ・ファウンテン・オブ・ユース。これは基本的にユーモアの通じない人に向けて作られた、小さい箱に入ったただのガラスボトルである。それを水で満たす(蒸留する、蛇口から注ぐ、あるいは炭酸を入れてしまったりする)ことは見当違いなサプライズギフトである。私は店にある商品の半分くらいを買いたい衝動に駆られた。しかし、財布を見てすぐに現実に戻り、結局、ずっと探していた1819スーパームーブメンツ・マウラ・スティッカプラ・シリーズというステッカーを3枚買った。これはシンガポールのアーティストやデザイナーによってデザインされたステッカーセットで、誰もが世界中の公共施設にそれらを貼り、その結果を写真に撮るよう促すものである。

アサイラムの6〜9人のデザイナーからなるクルーは、スカンジナビアのアーティストのCDジャケットのデザイン、シンガポールの新しい選抜制の芸術学校のアートディレクション、またとりわけ自身たちの音楽レーベルの設立で忙しくなるだろう。

クリスはアサイラムのスタートから作り上げたもので一番満足しているものを尋ねられたら、それは『自分たちが持っているあらゆるアイデアを試す自由。デザインスタジオが他の人のメッセージを媒介するものである一方、店は私たち自身のメッセージを届ける一助となっている。』と考えていた。そのメッセージが風変わりなものであろうと、アサイラムは間違いなく若いエッジーなクラウドに大ヒットするのである。

Asylum
住所:22 Ann Siang Road Singapore 069702
TEL:+65 6324 8264
http://theasylum.com.sg

Text and photos: Soh Wee Ling
Translation: Yuhei Kikuchi

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