NIKE 公式オンラインストア

ルネ・リザード・ストア

PLACEText: Daniel Goddemeyer

新しく生まれ変わったルネ・リザード・フラッグシップ・ストアのオープニングパーティーが、ハンブルグ市のど真ん中で9月5日に行われた。ハンブルグを拠点に活動するエージェンシー、ルナ・メディアの運営で、「リラックス – コントラストのハーモニー」というテーマの下開催されたこのパーティー。その夜のメインは、正反対のジャンルのミュージシャン、ライター、バーテンダー、そしてシェフがバトルを繰り広げる、というもの。午後7:30にオープンした時には、もう既にかなりの人々が集まっており、そのくつろぎ感とリラックスなサウンドを提供することで知られている、ハウスレコードレーベル、タバーン・ド・ラックのアレッサンドロ・ドゥ・ラックのDJプレイを楽しんでいた。このパーティーの発起人からゲストの面々が紹介された後、午後9時からは最初のバトルが開催された。

料理対決は、ムッシュ・キュイールとエール・コッチが自慢のフィンガーフードを創作。その30分後には詩による対決がストアーのロビー前にて開始。参加したのは有名な文学評論家、ヘルムート・カラーセクとジャーナリストのレベッカ・カザーティだ。外がその暗さを増すとライトも点灯された。フローラ&ファウナのレイ・ハスによって、ベルリンの最先端を行く女の子達によって準備が進められたビジュアルが発表された。約20台のプロジェクターがストア全体を一斉に照らす。膨大な量のタイポグラフィックテキストとその要素がベースとなっているこのビジュアル作品は、この群衆の中で二人の詩人が必要とした雰囲気そのものであった。

30分に及ぶ素晴らしい朗読は、会場にいた500人の観客を見事に魅了した。その後、シェフによる料理パフォーマンスが再び開始。これまでにない、舌がとろける料理が作られた。料理とアレサンドロによる音楽を楽しむ中、次のバーテンダー対決の準備が進められた。美的完成度をカクテルやロングドリンクで競うのだ。いろいろなお酒を混ぜ合わせるその技を見ていると、思わず何が作られているのかを忘れてしまう。タバーン・ド・ラックの演奏が終了した時点で既に時刻は午前0時。新たな料理が配られ、音楽も鳴り続けていた。

その前の日にも別のパーティーに参加していたため、余りの疲れで私は0時過ぎにはその場を離れた。しかし、素晴らしい音楽、ビジュアルそして詩を楽しむことができたと、誰の記憶にも刻み込まれる夜だったのではないかと思う。

RENE LEZARD Flagship Store
住所:34 Jungfernstieg, 20361 Hamburg
https://www.renelezard.com

Text: Daniel Goddemeyer
Translation: Sachiko Kurashina

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