エスプラネード

PLACE


シンガポールのアートシーンに、新しい場所がオープンする。シンガポールをアートの中心地にしてしまおう、という目的の下に成長を続けるアートシーン。増え続ける需要とオーディエンスの複雑化に対応せざるをえないことは免れない。「エスプラネード」は、湾岸に建つシンガポールを代表するものになるだろう。

建築費6億シンガポールドルが注ぎ込まれたこの「エスプラネード」。劇場、リサイタルスタジオ、そしてコンサートホールまで、さまざまなパフォーマンススペースを提供。音響効果も世界クラス。パフォーマンスをするには、シンガポールでベストであると言ってもいいだろう。

来たる10月12日にオープンを迎えるこのエスプラネード。オープンと同時に、オープニングフェスティバル2002も開催され(10月13日〜11月3日まで)、国内外からの演技の数々を見ることができる。

音楽部門では、WDR・ビッグバンド・コローニュ・ウィズ・ピーター・アースキン(ドイツ)、スカー・サンガン(インド)、ジョニー・クレッグ(南アフリカ)などのパフォーマンスが行われる。音楽のハイブリッドを味わえるだけではなく、ストリングラフィー・タペストリーのサウンドインスタレーションも楽しむことができる。

演劇部門では、地元プロダクションの「フォービデン・シティ:ポーロレイト・オブ・アン・エンプレス」の、世界初公開の舞台が上演。未亡人を描いたこの作品では、クリエイティブの達人ディック・リーと歌手のキット・チャンのコラボレーションが目玉だ。

フリーパフォーマンスも多くラインアップされており、そのことで誰でも気軽にエスプラネードへ足を運ぶことができる。地元で活動するグループ「アーバン・Xチェンジ」や「ファニーマン・クマー」、リンカーン・センター・ジャズ・オーケストラとシンガポールのトムソン・ビッグ・バンド、リンディ・ホップとのジャムセッションなどのパフォーマンスがフィーチャーされる。

オープニングには驚きがいっぱい。10月12日には街の風景をバックに30分に及び花火が打ち上げられる。3カ国から集められた職人達がシンガポールに集結して壮観なシーンを演出するのだ。

ドリアンと呼ばれているエスプラネードは(果物のドリアン自体も果物の王様でもあるが)、まるでとげが生えた太陽の影のようである。この存在もすぐに受け入れられるだろうし、その前で写真を撮る人の姿も増えるだろう。アートの中心的存在として、散発的な地元のアートシーンを発表できるかどうかが問題視されるところ。しかしエスプラネードは、まさに王様になるべく雰囲気を感じさせているのだ。

エスプラネード
住所:1 Esplanade Drive, Singapore 03898
TEL:+65 6828 8360
www.esplanade.com

Text: Fann ZJ From npsea Enterprise
Translation: Sachiko Kurashina

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