ピーピング・トム「マザー」

Peeping Tom, Moeder (Mother) © Herman Sorgeloos
衝撃的な世界観と驚異のパフォーマンスで観客を魅了する、ベルギーを代表するダンスカンパニー「ピーピング・トム」の3年ぶりの来日公演「マザー」が、3月19日から21日まで東京・世田谷パブリックシアターで上演される。
世田谷パブリックシアターでは、日本に初めてピーピング・トムを紹介し、2009年から継続的に招聘公演を行ってきた。本作は、ピーピング・トムの新作で、2017年に同劇場で上演された「ファーザー」に連なる「家族三部作」の第2弾。第3弾には「チャイルド」が控える。
惜しまれつつ亡くなった母の葬儀が行われる町はずれの古い建物。白壁の無機質な空間には、古めかしい絵画がかけられている。それはどこかの美術館、もしくは家族の肖像が飾られた私邸の客間だろうか…。秩序と狂気のはざまで、輝かしい記憶と妄想とが重なり合い、見知らぬ他人の思い出話しがいつしか自分の物語へと変容する…
「ピーピング・トム=覗き屋」の意味の通り、幻想的な世界を覗き見しているような感覚を引き起こす彼らの作品は、カルト的な人気さえ呼ぶ伝説の舞台として好評を博し、これまで各国で表彰されている。
“現代のピナ・バウシュ”とも称されるピーピング・トムの貴重な来日公演をお見逃しなく。
なお、3月14日(土)開催予定の高知ツアー公演は、コロナウィルス感染症の予防及び感染防止のため中止となりました。
ピーピング・トム「マザー」
日程:2020年3月19日(木)~21日(土)
会場:世田谷パブリックシアター
料金:一般 5,500円、ペア 10,000円、高校生以下 2,000円
主催:公益財団法人せたがや文化財団
企画制作:世田谷パブリックシアター
協賛:リュネット アン・バレンタイン
後援:公益財団法人アーツフランダース・ジャパン/ベルギー王国大使館/世田谷区
TEL:03-5432-1515(世田谷パブリックシアターチケットセンター)
https://setagaya-pt.jp
Text: Editor