“illuminance” 2009, Oil on canvas, 130×194cm, © Sachiko Muraoka

ワコウ・ワークス・オブ・アートでは7月16日より、厳選された若手作家による展覧会プロジェクト「from/to」を開催。5回目となる今展では、それぞれ異なったメディアで制作する２名の作家、早川祐太 / 村岡佐知子を紹介する。

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早川祐太は、主に立体作品を制作する。自らを『現象の奴隷』であると言う早川は、重力や表面張力など普段意識することのない感覚や気配を視覚的に 表現する。存在するが人間の知識が優れすぎていて感知できない現象を再構築し、アートとして提示する。繊細さを追求するようなその作品を前に、鑑賞者は感 覚を研ぎすまされ、何かが生まれてくる状況を楽しむことができる。

村岡佐知子のペインティングは、黒い画面にカラフルな色の断片がちりばめまれている。軽やかな形は一見星のようでもあり、まがいものの装飾物のようでもあり、しかしそれははっきりとした明確なイメージを持たず、それがマクロのものなのかミクロのものなのか大きさの感覚もない。しかしそのイメージは鑑賞者の記憶とつながり、純粋な平面性は見る人の記憶に働きかける。

早川祐太 / 村岡佐知子「from/to #5」
会期：2009年7月16日（木）〜8月8日（土）
時間：11:00〜19:00（日・月・祝休廊）
レセプション：7月16日（木）18:00〜20:00
会場：>ワコウ・ワークス・オブ・アート
住所：東京都新宿区西新宿3-18-2 サンビューハイツ新宿101-103
TEL：03-3373-2860
https://www.wako-art.jp