ミュージアム・ニュース 8月 2014

MUSEUMText: Aya Shomura

北海道クリエイティブの今を発信する文化複合施設「ミュージアム」のスタッフが、1階のファッションを中心としたライフスタイルデザインのセレクトショップ「ミュージアムストア」、北海道のアーティストグッズやCD・書籍などの商品を取り扱う「スーベニア北海道」、そして2階の北海道唯一の現代アートのコマーシャルギャラリーである「クラークギャラリー+SHIFT」から最新情報を毎月セレクト!ミュージアム限定イベントなどのお知らせもあるのでお見逃しなく。

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シュゥン 初個展「アニマルズ」
日常と非日常に潜む生き物とその世界をモチーフに絵を描くSHUUNの初の個展「ANIMALS」(アニマルズ)が、クラークギャラリー+SHIFTにて開催中だ。その圧倒されるほどの多彩な色遣い、可愛さと怖さ、愛嬌と不気味さを併せ持った生き物、緻密さと大胆なユーモラスを交えて描き出される世界は観る者を強烈に惹き付ける。「自分の世界に登場する生き物達をうまく紹介したい。それぞれ面白く解釈して頂ければ嬉しい」と語るシュゥンの作品を楽しんで欲しい。会期:2014年9月30日(火)まで。
なお現在、クロスホテル札幌での音楽をテーマにした展覧会「ミュージック」(8月31日まで)、札幌芸術の森美術館ミュージアムショップで開催中の企画展「星の風景」(9月28日まで)にも出品している。

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アユミミツカネ「2014秋冬コレクション」
2008年にファッション・デザイナー/光金 鮎美が設立したレディース・ブランド「アユミ ミツカネ」。ブランドコンセプトは「コンテンポラリーアートへの投げかけ」だ。彼女は、時代の空気を感じながら新しい表現方法を模索し、沢山の驚きと感動と刺激を与えることが使命だと考えている。シルエットをメーンとするそのモードなスタイルの要素は、生地のセレクトから独創的なカッティングに至る細部にまで宿る。2014秋冬コレクションは近日入荷予定。

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新譜「ヴァンドキャンプ」
札幌の新鋭トラックメーカー5人が参加するアルバム「VANDCAMP」が今、ミュージアムストアでも人気だ。クリョーンの「ビーチ」や、パークゴルフ「パープル・パルプ」のほか、ブッダハウス、DJエン、ニンジャ・ドリンク・ワインらが名を連ねる。19歳の女性トラックメーカーであるクリョーンはその繊細なタッチのエレクトロニカで注目を集めており、2013年に台北で開催された「クリエイティブ北海道ミーツ台北 2013」でもパークゴルフともに観客を魅了した。今後もその活躍から目が離せないトラックメーカーたちの、渾身の書き下ろしオリジナルトラックを、ぜひ聴いて欲しい。札幌ではミュージアムストアのみでの取扱い。価格:1,200円(税別)。

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五十嵐威暢「エール」
クリエイターのツイッター上の「つぶやき」を厳選してスマートフォンサイズの本に収録する、紙の専門商社 株式会社竹尾の「エール・ツイート・ブックス」プロジェクトの第一弾。著者の五十嵐威暢は、北海道滝川市出身の彫刻家、デザイナー。五十嵐氏の数あるツイートの中から「見ること、学ぶこと」「働くこと」「外と内の世界」などをテーマに厳選編集された一冊には、現代を生き抜くヒントとアイディアがつまっている。手になじむスマートフォンサイズで、これこそまさにスマートホン(本)だ。
五十嵐氏が、自身のこれまでの経験を踏まえて、若いクリエイターの背中を押すべくツイッターで発信し続ける「エール」を受け取ってほしい。価格:1,000円(税別)、日英バイリンガル、128ページ。

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内橋和久「ギター&ダクソフォン」ソロライブ
現在、ベルリン、東京を拠点に活躍している内橋和久氏の久々のライブミュージアムで開催決定!内橋氏はギタリスト、コンポーザー、ダクソフォン奏者など多才な顔を持ち、欧米で高い評価を得る即興バンド「アルタードステイツ」を主宰している。90年代にエヌ・エム・エーが主催した「ナウ・ミュージック・ワークショップ」の立ち上げにディレクターとして貢献。近年はUA、細野晴臣、くるり、七尾旅人、青葉市子などポップミュージシャンとも積極的に交流してきた彼の、ギターを超越したサウンドスケープの世界に浸るチャンスだ。日時:8月17日(日)、19:00〜。詳細はこちらをチェック。

Text: Aya Shomura

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