山の上ホテルYamanoue Hotel
© Yamanoue Hotel
明治大学の裏手、神田駿河台の坂の上にある「山の上ホテル」。わずか74室という小さなホテルは、昭和12年、アール・デコのデザイン様式を取り入れ、ウィリアム・メレル・ヴォーリズによって設計された。Located at the back of Meiji University and at the top of the hill in Kanda-Surugadai, Yamanoue Hotel was designed by William Merrell Vories in art deco style昭和29年創業の歴史あるホテルには、多くの作家や文化人が昔から宿泊台帳に名をつらね、愛されたホテルであることでも有名だ。
ロビーには、深紅の絨毯に昭和55年に全面改装をした際に別注したという、黒の革張りのソファーが並んでいる。その横には、創業当時から飾られているという大きな古い柱時計。アンティークのキャビネットの中には、アール・ヌーヴォーの代表作家であるエミール・ガレのガラス工芸が飾れている。池波正太郎が宿泊時には、朝のコーヒーを飲みながらホテルスタッフとの会話を愉しんだという、アンティークの小さなビューローも当時のまま。
手入れをして、長く使うことを大切にしてきたという、創業者の感性が館内や室内の調度品、照明、階段の手すり、壁面のタイルなど、至るところに感じられる。クラシックでありながら、どこかモダンな雰囲気も持ち合わせ、落ち着いた空間のこのホテルには、宿泊客がゆっくりと滞在を愉しめるようにと、11店舗もの和洋に始まり、バーに至るまで直営飲食店が用意されている。
ホテルにとって、一番大切なホスピタリティ。「山の上ホテル」が愛され続ける秘密を知ることができた。
創業者は、仕事にはとても厳しい一方で、人間味に溢れた温かいお人柄だそう。そんな創業者は、”マニュアルのないホテルづくり”を目指した。小さなホテルならではの、お客様との距離感とあらゆることへの対応力を、誠意と真実を持って、温かなサービスでお応えしようと考えたのだ。それがどんなに居心地のよい滞在を約束してくれるのかは、多くの作家や文化人が教えてくれるだろう。
本館４階・庭付きのスイートルームはコンパクトだけれども、大切な人と過ごす非日常が、ラグジュアリーな空間以外にもこの都心の中に、ひっそりと用意されていることを教えてくれる。
そして、そんな場所にエスコートしてくれる大人は素敵だ。
客室数：74室
客室料金：一泊一室 12,600円〜52,500円（税込・サービス料別）
客室タイプ：スタンダードシングル、デラックスシングル、ダブル、スタンダードツイン、デラックスツイン、コーナーツイン、スイート（本館）、セプト・シングル、セプト・ダブル、ハリウッド・ツイン、セプト・スイート（別館）
山の上ホテル
住所：東京都千代田区神田駿河台1-1
TEL：03-3293-2311
http://www.yamanoue-hotel.co.jp
Text: mina. It is noted that many writers and men of culture are listed on the customer ledger and love the traditional hotel in business since 1954.
You can be touched by the hospitality and sensibility of the founders; furniture, lightning, handrail, tiling, and even toilet have been well finished and kept from now on.
This hotel houses its own restaurants including 11 Japanese and Western restaurants, and bars.
Yamanoue Hotel
Address: 1-1 Kandasurugadai, Chiyoda-ku, Tokyo
Room rates: 12,600 – 52,500 yen
Tel: 03-3293-2311
http://www.yamanoue-hotel.co.jp
Text: mina
Translation: Tatsuhiko Akutsu山之上大酒店
地址：東京都千代田区神田駿河台1-1
电话：03-3293-2311
http://www.yamanoue-hotel.co.jp
