札幌を拠点に活動するトータル・テクノ・レーベル「エアロステッチ」が主催する実験プロジェクト、立体音響+マルチ映像によるエレクトロ・ラウンジ「STEREO+STEREO」が、ソーソーカフェで行われた。
立体音響といえば、映画などでは、もはや当たり前となってしまった「5.1chシステム」が思い浮かぶ、が、しかし今回のイベントでは、またそれとは異なった、4chの立体音響システムが採用された。会場には、周囲四方に4発のスピーカー、3台のプロジェクターを設置。「立体」というテーマのもと、札幌で活動する3組のアーティストがそのシステムを有効に利用し、様々なインスタレーションをするといった試みだ。
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会場に入場した際には、ガイドブックが手渡され、今日のイベントを楽しむための解説や、親切な用語解説、会場のシステム解説図や出演するアーティストのプロフィール、今日のプログラムなどが、事細かく書かれていた。
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1番目のアーティストは、2組のクリエイターのコラボレーションパフォーマンス。「エアロステッチ」が主催し、定期的に開催しているマンスリーテクノ・パーティ「SASORI」においてレギュラーでライブを行っている「VUSHI」と4人組のVJユニット「映像兄弟」のインスタレーション。前半は、ゆっくりとしたアンビエンスな楽曲から徐々にアップビートなテクノにシフト。映像は今世界が抱える自然や社会の問題を視覚的に表現しているものであった。
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2組目は、これも札幌のテクノレーベル「ウンジャガレコッズ」の2人によるパフォーマンス。今日の3組のなかでは異彩。ソリッドなトラックと映像が流れる中、出されるお題に対して、その場で「キャッチコピー」を考え、思い付きで次々とマイクで発表していく。見ていて思ったのだが、4chスピーカーの意味がないじゃないかと、すると、それを分かっていたかのように「これって、4chの意味なくない?」というキャッチコピー。資料によると彼らは、グラフィックアーティストで、普段は幾何学的なVJプレイをするらしい。とにかくインパクトは強いものであった。
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最後にトリを務めたのが、「エアロステッチ 」。音を演出するのは「GROK」。彼は楽曲制作も行っており、ダンスミュージックのクリエイターが集う「Roland Groove Competition 2001」でグランプリを受賞している。その横で映像を担当するのが「TGR*」。「エアロステッチ 」の作品「Hiragana50-4」は「.MOVフェスティバル」にも出品、選考されるなど、高い評判を受けている。
ラインアートというテーマを全面的におしだした3Dモーショングラフィックスと、そこにエレクトロミュージックが交じりうことによって会場を不思議な空間に変えていた。
GROKは、12月13日に渋谷WOMBで、ケンイシイも出演するイベントで、ゲストプレイを予定している。興味のある人はぜひチェックを!
STEREO+STEREO
日時:2003年11月29日(土)20:00〜23:00
会場:SOSO CAFE(ソーソーカフェ)
住所:札幌市中央区南1西13三誠ビル1F
出演:エアロステッチ、ウンジャガレコッズ、脳麻ライズ、TGR*、映像兄弟他
料金:前売/当日1500円(共に1ドリンク付)
主催:エアロステッチ
チケット取扱い・お問い合せ:info@aerostitch.net
Text and Photos: Shinya Sagai
エアロステッチ:札幌を拠点に活動するトータル・テクノ・レーベル。映像やグラフィックデザインなど総合的にクリエイティブな世界観をつくり出している。キング・ムーで定期的に開催しているテクノ・パーティ「SASORI」のプロデュースも行っている。
映像兄弟:CAD.のJOE、MUR、SEI、KAWAIちゃんによる4人組VJユニット。音と空間を読み取り、クールなVJ映像と、DVによるライブ感のある映像をリアルタイムでミックス、4兄弟が音と映像による最高のジャムセッションを演出する。現在キングムーのパーティ「SASORI」にてレギュラーVJとしても活動中。