全力疾走より、ゆっくり歩いた時に見える視界の端っこの景色。見ようとして視点を合わせると、たちまち輝きを失う。無意識にやっていること、例えば屋根から滴る雨の雫の不定期のリズムに合わせてみたり、角を曲がって最初に出会う人が、男か女か予想したり。気にも留めない、でもちょっと気になる穏やかでくすぐったい心の波に反応することは、爆笑や号泣と同じくらい気持ちのいいことだ。
丸岡慎一の札幌初の展示は、絵本の表現を借りながら、囁くように、歩くように、訪れた人の心を小さくくすぐる。

丸岡慎一は、神奈川県横浜市で生まれ、多摩美術大学で絵画を学ぶ。長崎県での4年間の教員生活の後、2004年より札幌に移住。イラストレーション、絵本制作の活動を続けている。 2004年にはニッサン童話と絵本のグランプリで大賞受賞「しろいみち」を2005年にBL出版より出版。2005、2006年はボローニャ国際絵本原画展に連続入選。活動の場を海外にも広げてきた。 今年、ベルギーのEsperluète éditionsより「cup」を出版予定。


3月17日(土) 18:00〜21:00オープニングパーティーを開催予定。


丸岡慎一『筆洗バケツの住人』展
会期:2007年3月17日(土)〜3月30日(金)
開場:11:00〜21:00
会場:SOSO
住所:札幌市中央区南1西13三誠ビル1F
TEL:011-280-2240
www.shift.jp.org/soso/















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