旅人は道に迷ったり、圧倒されたり、疲れたり、奮起したり、退屈したり、教えられたり、立ち向かったり、お腹がすいたり、動揺したり、ほろ酔いになったり、恋に落ちたりしながら認識を変え、驚くべき関係や経験を手に入れる。訪れた都市を知ろうとするということは、往々にして自分自身を見つめ直すということだ。
このシリーズ各巻で、
マーティン・ローレンツとゲストアーティストは与えられた48時間にその都市を体験し、記録し、コンピューターを使わないという条件のもとでビジュアルダイアリーを制作。これにより、ビジュアルエンターテイメントの48時間の記録と、訪れた都市の定義がもたらされた。
「
The One Weekend Book Series」は、通常のシティガイドにはない場所や状況をレポートするだけではなく、そのレポーターの個人的で顕示的な見解を表わすという側面もある。訪れた都市を知ろうとするということは、この場合、往々にして本の制作に関係することになる。
1巻から5巻を通して、マーティン・ローレンツが訪れたのは、フランクフルトアムマイン、コペン
ハーゲン、ベルリン、そしてニューヨークシティ。6巻から9巻で訪れたのは、ハーグ、ミラノ、バルセロナ。
スペインの大手出版「
Actar」が、これまで5巻までを編集しており、300ページの美しい本として世界中で販売中。この本はエキシビションでも販売予定。
SOSOでのエキシビションでは、本より選出15作品のノーカット、オリジナルプリントを展示する他、ベルリンのスタジオ「
Hey-Presto」が手がける「The One Weekend Book Series」の映像作品も上映。SOSOでの上映が世界で初となる。