ウロボロス VOL.1
札幌の大バコ、キングムーの薄暗い通路を抜けると吹き抜けのメインフロアに出た。階段をゆっくり下る途中、階下のステージでは複数の女の子が演劇を思わせるパフォーマンスを行っているのが見えた。ふと右上をみると僕のいる階段より...
札幌の大バコ、キングムーの薄暗い通路を抜けると吹き抜けのメインフロアに出た。階段をゆっくり下る途中、階下のステージでは複数の女の子が演劇を思わせるパフォーマンスを行っているのが見えた。ふと右上をみると僕のいる階段より...
2002年の初春、デザイナーでもありアーティストのロースジ・クラップは、その頃はまだ知られていはいなかったクラブ・プラークに既に取り掛かっていた。ある晩のこと。アーティスト、ミュージシャン、デザイナーなど、総計20名にも及...
このグループショーに参加している4名は、ドローイングからビデオまで、それぞれ違ったメディアで活動するアーティスト。まずギャラリーに入ると、ジョー・ジャクソンの作品「ウィー・ハブ・オールウェイズ・リブド・イン・ア・キャ...
ファーマーズ・マニュアルからマティアス・グマッフェをメインゲストに迎え、8月9日にライブイベントが行われた。会場となったシンクゾーンでは、マティアスに加え、現在ではACOとのコラボレーションを行うポータブルコミュニティ、そ...
もっとデザインがグラフィックデザインのようなものになれるのではないかという思いがあるし、またデザインを態度として捉えている部分が私の中にはある。グラフィックデザインや優れた広告がないここベルリンで「私達の身の回りにあ...
2年前にバルセロナで「サーキット」が誕生した。これは、ポーリンハ・リオことパウラ・フェファバウムによるファッションショーで、彼女は、著明なショーでは未だそのデザインを発表することが現実となっていない、新しい才能の持ち...
両腕の無い男性が革のベストを着て「ワールド・ユース」の結束について唄っている。彼は世界各国から集まった何千という若い旅行者達を前にしてステージに立っているのだ。見たところ、白い礼服にコーンのような形をした帽子をかぶっ...
ゲッティング・アップは、長年に渡りグラフィックデザインを手掛ける、ダイム、ダディ・クール、タセク、ストヘッドという4人のアーティストによって設立された。キャンバスにスプレーを吹き掛けること以外にも、展覧会の開催、ウォ...
今の時代、アートの展覧会を取り仕切るキュレーターの仕事は、アーティストの作品と同じぐらい重要な存在である。今年の初めから開催されている「ソーシャルワーク・カジャ・マドリード」というプログラム。これは、新人キュレーター...
最近ある人から、私が以前紹介した「ゲーム・オン」展についてのレポートを批評するメールが来た。実際に誰かが記事を読んでいるのだという事実として私はそれを受け止め、そして密かに嬉しかった。とにかくその人が言いたかったのは...
トニー・シャフラジ・ギャラリーで行われているデヴィッド・ラシャペルの「オール・アメリカン」展。私が行った日の会場は、ファッション関係者、モデル、編集者、そしてダウンタウンのストリートシーンで活躍する人達で溢れ返ってい...
建築の概念を発展させ、都市生活に疑問を投げかけるためにビデオゲームを使用する6人のアーティストを集めた展覧会「ゲーム・オーバー・シティ」が、2ヶ月間に渡ってランスという街で開催されている。古くからシャンパンの産地として...
目的地へ向かう電車の中、台風一過でその濃さを更に増した緑を眺めながら、私はこれから待ち受ける未知のアートの世界へと胸を踊らせていた。久し振りの遠出でもあるからだろか。そのアートイベント、デメーテルの会場がある北海道帯...
6月13日、14日、15日の3日間、バルセロナは一歩先を行くアートと音楽で一色に染まった。3日間で行われるこのイベントでは、250以上のアクティビティ、50のライブコンサート、70以上のDJパフォーマンス、90本の映画上映、インスタレー...
4月24日から開催されているこの展覧会は、「疾走するアート:フェラーリ&マセラティ」と題され、イタリアが生んだ魅力的な2つのクルマメーカーを、アーティスティックな視点で捉えなおすという意図が込められている。 『クル...
私達はよく、目の前にある出来事を当たり前の事と思ってしまう。特に人生の中の些細なことがそうではないだろうか。フランス人アーティスト、ギルス・マソの作品展「街灯としての私の人生」では、私達の身近にある静かなる存在をカメ...
オーストラリアに住む先住民が築き上げて来た文化は、世界全体のいかなる文化の歴史よりも長く、現在も続いているものだ。この広大なオーストラリアの大地との関係を彼等は形成し、過去と現在両方において、オーストラリアでの生活の...