ポーランドのグラフィックデザイン1981 – 2011

NEWSText: memi mizukami

アダム・ミツキェヴィチ・インスティトゥートおよびポーランド共和国文化・国家遺産省共催プロジェクトとして開催される展覧会「自由のためのデザイン、デザインにおける自由 : ポーランドのグラフィックデザイン1981 – 2011」では、ポーランドが共産主義から資本主義へ体制転換を遂げた、30年間におけるデザインを紹介する。

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「デザインとは、政治、経済あるいは芸術における視覚媒体を通じて、一国民としての意識が、目に見えるかたちとして現れたものである。」―本プロジェクトではデザインをこのように提示する。グラフィックデザインは絵画、言語や記号、その他様々な美的方法を使って、象徴的な意味や隠れた社会の感情を現している。グラフィックデザインは、政治的闘争、イデオロギー操作、経済的制約を、無意識に、あるいは意識的に表すものであり、また同時に現実から自由になり、創造的表現を行う数少ない形式のひとつでもあるだろう。

歴史の変化に対峙するとき、ポーランドのグラフィックデザイナーの役割は、時にクリエイターとして、時に国を想う一国民として、ひとつに収まることはない。無政府主義と体制順応主義、個人主義と時流への迎合、厳格主義と自律性、合理主義とロマン主義―このような相反する側面を持っているのが、彼らの特徴といえる。この30年間絶えず変わり続け、定まることのなかったポーランドの政治・経済のシステムの規範にデザイナーが反応することで、幅広い創造的態度と、その時々にふさわしいスタイルを作り上げたのである。

展示は、紹介される機会の少ないポスター、新聞、書籍、パッケージ、マーク、ロゴ等、1981年から2011年の間のグラフィックデザイン作品から構成される予定だ。劇的な体制転換期をふくめ30年間のポーランドのグラフィックデザインの成果が、政治・社会的意識の闘争と対立という文脈で紹介されるのは、今回が初めてのこととなる。出展作品はこの闘争と対立の現象がよく現れた、重要な作品だ。これらの作品が順を追って配置されることで、激動の時代を作品自ら物語ることになるだろう。生き方、夢、優先事項、コード、現実世界、現実世界の知覚方法が激しく変化し、この変化とともに、視覚文化の表現も変わっていったということがわかるはずだ。

展覧会場は開放された作業場の形をとり、ポーランドのグラフィックデザインの理論と実践に関連した作品が展示され、ワークショップやトークイベントなどのイベントも行われる予定だ。詳しくは公式サイトにて!

自由のためのデザイン、デザインにおける自由 : ポーランドのグラフィックデザイン1981 – 2011
会期:2009年10月13日 ~ 10月23日
会場:CLASKA, 8F The 8th Gallery
住所:東京都目黒区中央町1丁目3-18
TEL:03-3719-8121
http://www.claska.com
http://design-freedom.pl

Text: memi mizukami

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