第14回文化庁メディア芸術祭受賞作品決定

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エンターテインメント部門大賞「IS Parade」作者:林 智彦/千房 けん輔/小山 智彦 © KDDI株式会社

第14回文化庁メディア芸術祭の受賞作発表が12月8日に行われた。世界49カ国から2,645点の応募が届き、過去最多を記録。受賞24作品と功労賞1名が決定した。受賞した作品は、傾向として時代性のある物、既に技術としてある物を利用し、新たな見せ方を提示したものが多かったようだ。

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エンターテイメント部門で大賞を受賞した「IS Parade」は、ソーシャルネットワークのツールとして多くの人々に身近に定着しているツイッターを利用したものだ。アート部門で大賞を受賞した「Cycloïd-E」は、スイス在住の兄弟、ミシェル・デコステールとアンドレ・デコステール(コッドアクト)による作品である。既視感のない不思議なフォルムを持った作品は、音と動きを伴い新しく、美しい音響造形物として評価された。また、同部門の優秀賞に選ばれた「The EyeWriter」は、体の動かすことの出来ない者が、目で絵を描くことが出来るというインタラクティブなインターフェースツールであるが、これはオープンソースとして多くの人が使用することが出来る。多くのアプリケーションがある現代において、革新的なものとなるのではないだろうか。

また、情報化社会に対しての危機感や皮肉を現す作品がある一方で、あくまで手作業とアナログな方法による表現で面白みを表現したのは、エンターテイメント部門で優秀賞を受賞したサカナクションの「アルクアラウンド」のPVだ。パソコンでも出来そうに思える表現には、手で作ることで面白みを伴う新鮮さがあり、飽きることなく見続けてしまう効果があった。

毎回応募数は増加し海外からの出品も増える傾向にあるそうだが、内容としては受賞作品とそれに満たなかった作品とでは大きな差があったそうだ。時代を利用する、あるいは時代を切ることが出来る感覚が必要なのだろう。また、海外からの応募数も最多となった今回、アニメーションや漫画部門でも海外からの受賞者がもっと増えれば面白いだろうと感じた。受賞作が一堂に会する第14回文化庁メディア芸術祭は、2011年2月2日から国立新美術館にて開催される。

第14回文化庁メディア芸術祭
会期:2011年2月2日(水)~2月13日(日)
会場:国立新美術館
時間:10:00~18:00(金は20:00まで)※2月8日(火)は休館
住所:東京都港区六本木7-22-2
サテライト会場:東京ミッドタウン
時間 : 11:00~20:00
住所:東京都港区赤坂9丁目
観覧料:無料
主催:文化庁メディア芸術祭実行委員会(文化庁・国立新美術館・CG-ARTS協会)
問い:CG-ARTS協会内「文化庁メディア芸術祭事務局」
フリーダイヤル:0120-454536
http://plaza.bunka.go.jp

Text: memi mizukami

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