デザイナート トーキョーの目玉コンテンツの一つ、30歳以下のクリエイターに焦点を当てた「UNDER 30」を中心にアジアのデザインに注目した新たなプラットフォーム、デザイナート・ギャラリーが渋谷に新たに誕生したカルチャーの発信拠点ヘルツ シブヤで展開。

チャーリン･チャン（messeagnleaving）「DESIGNART GALLERY」展（Hz SHIBUYA）© Nacása & Partners

「UNDER 30」に選出された台北を拠点に活動するチャーリン･チャン（messeagnleaving）は、光や視覚の「反射」をテーマに真鍮やステンレスの多様な表情を引き出す照明器具と鏡のコレクションを発表。日本の詩人・小内光の本展示に際し新たに書き下ろした詩も同時に展示され、本展示のタイトルにもなった「between seen and unseen」〜見えるものと見えないものの間で来場者が何かを感じれるきっかけづくりを行った。

クアンタム×ストラタシス・ジャパン「mitate」「DESIGNART GALLERY」展（Hz SHIBUYA）© Nacása & Partners

素材の特性を活かしたクラフトデザインにテクノロジーを取り入れることで、現代のライフスタイルに適応したプロダクトを探求するシンガポール生まれのインダストリアルデザイナー、カリン・リムの幾何学ピースの立体物をバッグに変形させる新作や、AIであらゆる物体を器に見立てて3Dプリンターでユニークな器のデザインへと展開する クアンタム×ストラタシス・ジャパンのプロジェクトなど、最先端の取り組みを見ることができた。

スタジオ・ポエティック・キュリオシティ「ウィンド・ウィスパラー：言葉を風に乗せる」（ブルーボトルコーヒー北谷公園店）© Nacása & Partners

また、今回のオフィシャルカフェとなったブルーボトルコーヒーの渋谷北谷公園店では、スタジオ・ポエティック・キュリオシティによる、言葉（ささやき）を泡へと変換し空へと飛ばす装置「ウィンド・ウィスパラー：言葉を風に乗せる」の体験型展示を、青山店では富山のアロマブランド「Taroma」とデザイナー山田竜也によるガラスのアロマディフューザーを、六本木店では、インテリアの世界でオブジェクト・アート作品などを発表している進藤篤による新作「DIG-DUG」が展示され、休憩スポットとして来場者を楽しませていた。