台北ビエンナーレ 2016
今年のビエンナーレは議論の余地に満ちている。シンポジウムでは、今日の芸術の文脈に関連する進行中のプロジェクトと研究、講演、プレゼンテーション、ディスカッション、上映、音楽イベント、公演、歴史、理論について、様々な方法論によって提起され議論が行われた。
キュレーター、コリーヌ・ディゼレンス
フィクション作家のマキシ・オベクサーは「政治的著作とその条件」とアマンディープ・サンドゥは、「記憶を綴るものとしての作家」、ゲディミナス・ウルボナスは「精神病の家」に焦点を当て、現代の自然科学とバイオテクノロジーの未来と想像力について議論した。
スヴェン・アウグスタイネン & ハンナ・リッゲン《夏の思考》, 2014年, ミクスドメディア, インスタレーション
アーティストのスヴェン・アウグスタイネンは「歴史は単純で啓蒙的」というインスタレーションで、映画「フィエーテ・ナショナル(愛国心)」の製作に関する研究を発表した。
ラティファ・ラビッシ、リン・イファン、リストフ・ウェーブレット《OF GRIMACES AND BOMBS — Valeska G., a Travelogue, or: Who’s Afraid of the Grotesque?》, 2016年 © Mark B. Anstendig
1920年に、ベルリンでヴァレスカ・ゲルトが次のようなテキストを書いた『確立された価値が崩壊し、共通の感情や知性を養うように見えるものが問題化し…(中略)極端なものが爆発しようとしている』。ラティファ・ラビッシ、リン・イファンとクリストフ・ウェーブレットは、ゲルトの最初の公演にインスパイアされたトリビュートとして作品「しかめっ面や爆弾の解釈 – 異質を恐れているのは誰だ?」を捧げた。
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