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パビリオン

PLACEText: Kengo Michizoe

PAVILIONは昼と夜でエントランスが異なり、夜のエントランスから店舗の入口までは50mに及ぶ長い回廊がある。回廊には大西伸朗の「doramukan」やサカナクションの山口一郎が実際に使っていた作業机が置かれており、回廊を一歩一歩進むごとに中目黒の喧騒から離れ異空間へと導かれていく。

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50mの回廊を通り抜け店内に入ると、頭上に構造物の基礎のようなコンクリートの塊が目にはいる。これは西野達の作品「Stuck It In From Behind!」(うしろからぶちこめ!)で、コンクリートの塊は実は街路灯の基礎で、壁に突き刺さった街路灯は男子トイレから女子トイレまでを貫き、照明部分は女子トイレを照らしている。

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「食卓を彩る作品(料理)たち」として、提供される料理もとことんアートとしての価値を追求している。窯焼き肉の盛り合わせで使われている短黒牛は、飼料は完全無農薬の牧草に加え、りんごやぶどうの絞りカスとおからを発酵させて作り、牛たちの腸内環境からこだわり、広大な敷地で育てられた牛たちはまさに作品であり、その生産者はもはやアーティストだ。

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他にも、「気付かぬうちに1km先から射抜かれた宮下氏の蝦夷鹿」や「野生のボリビア産カカオのガトーショコラ」「ブッラータの王様カプレーゼ」など、選び抜かれた食材を使ったユニークなメニューを堪能することができる。

また、独自の通貨「ROMAN」でしか購入できないメニューも用意されており、十数種類のワインの中から好きなものを選べるセルフワインバーや、他人のボトルキープが飲める「ラブロマン酒」など、様々なサービスをたのしむことができる。

ここでは「全ての食卓を作品に、最愛なる晩餐を」をキーワードに生活の営みである食事を通してアートを身近に感じることができる。是非、あなたも「愛」と「芸術」を体感されてみてはいかがだろうか。

PAVILION(パビリオン)
住所:東京都目黒区上目黒1丁目6-10 中目黒高架下
営業時間:11:30~15:00/17:00~26:00
     ※土・日・祝日は日によって変動、L.O.は閉店時間の30分前まで
TEL:03-6416-5868
https://www.pavilion-tokyo.com

Text: Kengo Michizoe
Photos: Courtesy of © Smiles

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