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アートフェア札幌 2016

HAPPENINGText: Ayumi Yakura

アートフェア札幌は、客室を利用した展示だけではない。これまで紹介してきたポートフォリオ・レビューやトークショー、ライブドローイングの他にも様々なイベントや連携企画、ポップアップ・ストア、エントランスやロビーを利用した特別展示も行なわれた。

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[特別企画] 「ワンピースとタイツ」ポップアップストア

ロビー中央には、「アートを身近に」をコンセプトにアーティストの作品をファッションに落とし込むブランドで、香川県高松市にギャラリー併設の新店舗をオープンした「ワンピースとタイツ」のポップアップ・ストアが登場。ブランドの商品に加え、デザインの元になった鬼頭祈の原画も展示された。このスペースは誰もが気軽にアートを見て触れられる事から、ホテルを偶然訪れた人にもアートフェアを身近に感じてもらえたようだ。

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[特別企画] 「青幻舎」ポップアップ・ストア

受付の横には、「当代の芸術の存在感を顕す」をモットーに、現代美術、絵画、写真集をはじめ、様々なアートブックを刊行する出版社「青幻舎」のポップアップ・ストアを設置。フランス人写真家シャルル・フレジェが捉えた「YOKAI NO SHIMA」や「ワイルドマン」、開くと立体のジオラマが現れる「360°ブック」、広げて物語の世界を体感できる絵本「ビッグ・ブック」シリーズなど、話題作を中心に多彩なラインナップとなっていた。

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[特別企画] アート保育園(託児ルームサービス)

去年に引き続き、客室1部屋を利用した「アート保育園」が、好評につき今年は2日間実施された。子連れで来場しても無料の託児サービスがあることで時間を気にせずゆっくりと会場を見てまわることができる。また、親がアートを楽しんでいる間に子もアートに触れられるよう、丹野製作所「tek」が北海道産の無塗装無垢材で制作した、アートオブジェとしても楽しめる積み木のおもちゃや、先述の絵本「ビッグ・ブック」(青幻舎)も体験することができた。

アートフェア札幌では「食とアート」のコラボレーションも毎年企画している。今年3月に、旧北海道庁立図書館を安藤忠男の設計でリニューアルし、札幌本館を構えた北海道を代表する和菓子店「北菓楼」の協賛で、出展ギャラリーへのおやつが提供されたほか、今回は、購入者特典として、北海道から食の未来を探求し創造する「HOKKAIDO SNOW JEWELS」のプレミアムトマトジュースとクロスホテル札幌3階のレストラン「アッシュ」の食事券のプレゼントも行った。また、来場者はロビーに設置したプレミアムトマトジュースの特設コーナーで試飲を楽しむこともできた。

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