土木展

HAPPENINGText: Kengo Michizoe

「土木の行為」と名付けられたセクションでは、「ほる」、「つむ」、「はかる」など、土木の基本的な行為を、土木の専門家とクリエイターの協働により、様々なテクノロジーを使ってわかりやすく再現されていた。

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「土木の道具」ワークヴィジョンズ(西村浩、林隆育) Photo: 木奥恵三

ここでは見るだけでなく、自分の体と手で作業に参加できるコーナーもあり、楽しみながら土木の仕組みと役割が理解できるような構成となっていた。

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「つむ:ライト・アーチ・ボリューム」403architecture [dajiba] Photo: 木奥恵三

たとえば、桐山孝司(東京藝術大学大学院映像研究科教授)と桒原寿行(東京藝術大学COI特任助手)による「土木で遊ぶ:ダイダラの砂箱」は、来場者が砂箱遊びを通して土木の設計者となれる映像インスタレーション作品となっている。

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「土木で遊ぶ:ダイダラの砂箱」桐山孝司、桒原寿行 Photo: 木奥恵三

「大切なものほど、身近にある」というけれども、「土木」もまたその一つではないだろうか。「土木」は私たちを災害から守り、豊かな日常を支えているが、その存在を実感する機会はやはり少ない。
この展覧会を通して「私たちは土木の中で生きている」ということを改めて実感させられた。

21_21 DESIGN SIGHT 企画展「土木展」
会期:2016年6月24日〜9月25日
時間:10:00〜19:00(入場は18:30まで)
会場:21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン・ガーデン内)
住所:東京都港区赤坂9-7-6
入場料:一般1,100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
TEL:03-3475-2121
http://www.2121designsight.jp

Text: Kengo Michizoe
Photos: Keizo Kioku, Courtesy of the 21_21 DESIGN SIGHT

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