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JKD COLLECTIVE

PEOPLEText: Aya Shomura

これまでの代表作をいくつかご紹介下さい。


“Tsurugajo Projection Mapping: Haruka”, NHK Enterprise, 2013

鶴ヶ城 プロジェクションマッピング「はるか」
NHKエンタープライズが、震災復興を目的に、福島県、会津若松市との共催で行った東北地方初の大型プロジェクション・マッピングの映像を制作しました。坂本龍一作曲の音楽にあわせ、会津地方の春夏秋冬、季節の循環を描いたアニメーションを、築城700年の鶴ヶ城の天守閣に投影したプロジェクト。1日数回、3日間の上映。初日に行ったプレス向けの試写の模様が、NHK総合の午後9時からの全国放送で、トップニュースとして取りあげられ、近県から大量の人が訪れました。地元の方々からは「本当に素晴らしかった」「ありがとう」という言葉をかけて頂き、他では経験できない充足感を得ました。ディレクターの伊東玄己をはじめ、複数のCGアーティスト達との壮絶な追い込み作業と、侍スピリットで作り上げた作品です。


“Mosquito Slap”, Red Bull Summer Edition, 2015

レッドブル・サマー・エディション 「モスキート・スラップ」
「音楽と映像のシンクロ」を追求するJKDにとっては、真骨頂のような作品です。アウトドアシーンで発生する様々な音を使って制作された音楽トラックに、同時撮影された映像をほぼ完全にシンクロさせたビデオミュージック。タイトル通り、蚊との戦いや、スイカ割りなど、思い出に残る様々な夏の一瞬を、遊び心溢れるオーディオ+ビジュアルコンテンツとして表現しました。


“Spooky House”, Google Japan/YouTube Space Tokyo, 2014

グーグル・ジャパン「スプーキー・ハウス」
六本木の森タワーのユーチューブ・スペース東京で行われたハロウィンパーティー「Spooky House」(スプーキー・ハウス)の会場から、真鍋大度(ライゾマティクス)と、ブレイクビーツユニット「ハイファナ」とのコラボレーションによるスペシャル・パフォーマンスをライブ配信。リアルタイム・ミュージックビデオをコンセプトに、モーションキャプチャー、AR(拡張現実)等のテクノロジーと、音楽演奏、映像表現を高次元で融合した新しいタイプのライブ映像作品。ユーチューブ・ロンドン等、グーグル内のグローバルネットワークからも高い評価を得ました。


“The Beat Makers”, Hewlett Packard Japan, 2013

ヒューレット・パッカード「ザ・ビートメイカー」
ヒューレット・パッカードから発売された音質のいいタブレットのプロモーションのために、3名のビートメイカーの創造性の本質に迫るインタビューを中心に構成したミュージック・ドキュメンタリーです。この前年に、アディダスUKからの依頼で制作したドキュメンタリーの第2弾的な位置付けで、ディレクター、関根光才を中心にほぼ同じクルーで制作。TVCMの一線で活躍するクリエイター達が、ある意味、肩の力を抜きリラックスした状態で作ったもので、いい雰囲気のグルーブ感を持った作品となりました。


“Photographic Video Magazine: Koyasan”, Wakayama Tourism Federation, 2015

和歌山県「高野山」
和歌山県観光連盟からの依頼で制作した開創1200年の高野山に関するドキュメンタリー・ビデオ。心身を浄化し、感覚が研ぎ澄まされる奇跡の天空都市が最も美しく輝く紅葉の時期を捉えた映像と、そこに暮らす2名の僧侶が語るシンプルで深いストーリーを軸に構成。「他とは全く違う切り口で、高野山の魅力が見事に表現されている」との高評価をクライアントより得ることができました。


“Tokyo Jazz Festival”, NHK Enterprise, 2013

NHKエンタープライズ「東京ジャズ・フェスティバル」
国内最大のジャズ・フェスティバル「東京ジャズ」のトータルのビジュアル・ディレクションとデザインを担当。ハイブリッドなカオスと洗練さが同居する東京の魅力を、漢字、英語、数字、カタカナを絶妙なバランスでミックスして表現。特に海外オーディエンスから大きな反響を得ました。


“Yokohama Dockyard Garden”, Mitsubishi Estate, Projection Mapping, 2013

三菱地所「横浜ドックヤード・ガーデン」
横浜にある120年前に作られ造船所の跡地で、夏休み時期の3ヶ月間、毎日行われたプロジェクション・マッピングの音楽制作、サウンドデザインを担当しました。高さ10m、横幅30mの船型の石壁に、1800年代から2300年の横浜へのタイムトリップを、スピーディーなストーリー展開、迫力の画面構成で描いた9分間の映像。高木正勝、ハイファナ、インナー・サイエンス達とのチームアップで、三味線などの伝統楽器、アンビエント、ストリングス等、各セクションの音の世界にダイナミックな変化をつけながら、全体としては1本につながった音楽絵巻ともいうべく内容に仕上がりました。


“Kaleidoscope with Mirror Harrier”, Toyota, Installation, 2015

全面鏡張りのコンセプトカーとのコラボレーションとなった作品「カレイドスコープ・ウイズ・ミラーハリアー」についてもお話を聞かせて下さい。どのようなプロジェクトなのでしょうか?

コンセプトカー「トヨタ ミラーハリアー」とのコラボレーションで実施したLED万華鏡インスタレーションのプロジェクトです。約7mの三角柱ミラートンネルを六本木ヒルズ内の会場に一週間設置し、背面のLEDパネルから30パターンのオーディオ+ビジュアルコンテンツを投影しました。トンネル前には、コントロール端末を埋めこんだタブレットスタンドを設置し、来場者は、メニューから好きなコンテンツを選び、様々な映像を投影したり、アートワークの色をカスタマイズし、自分だけの万華鏡ビジュアルを楽しめる仕掛けで、幅広い層から素晴らしい反響を得た作品です。

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