フォンダシオン・ルイ・ヴィトンは、単なる美術館に留まらない。オーディトリアムを持ち、定期的に音楽イベントを開催するコンサートホールでもあるのだ。それゆえ、音やダンス、パフォーマンスが絡む作品の充実度は、他の美術館とは一線を画す。

Tarek Atoui “From Architecture” (performance) © Fondation Louis Vuitton, Fe lix Cornu

現代アートは、作品のミディアムが多様化し、コンセプチュアルであったり、パフォーマンス性の高いものも多い。アーティストの選定やプログラムの内容からも、そのことをしっかりと理解した上でこの場所が作られたことが分かる。

Oliver Beer “Composition for a new museum” © Oliver Beer, Fondation Louis Vuitton, Florence Joubert Ⅱ

一方で、ファッション・ラグジュアリー・ブランドの一企業が、大資本を元に美術館を作ることに対して、公共性への疑問からの批判もあるようだ。その是非も含めて美術のあり方を考えるためにも、一度見に行って欲しい。

フォンダシオン・ルイ・ヴィトン
住所：8, Avenue du Mahatma Gandhi, 75116 Paris
開館時間：12:00～19:00（金曜日23:00まで、土・日曜日は20:00まで）
休館日：火曜日、12月25日、1月1日
入場料：14€、26歳以下10€、18歳以下5€、3歳以下無料
TEL：+33 (0)1 4069 9600
https://www.fondationlouisvuitton.fr