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プリマベーラ・サウンド 2013

HAPPENINGText: Julio Cesar Palacio

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さて、金曜日は心に残る一日となった。まずはロックデラックス・オーディトリの屋内でムラトゥ・アスタトゥケの“エチオ・ジャズ”をゆったり座って堪能。ビブラフォンや、コンガドラムの音色を響かせる素晴らしいバンドに支えられた、感動的なステージだった。ラストは観客全てスタンディング・オベーションで彼らを見送った程だ。

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ムラトゥの素晴らしいステージ同様、ダニエル・ジョンストンのステージを見るのはとても特別な機会だった。ジョークを交えながら、往年のヒットを歌い上げる彼。ギター、ベース、ドラムのシンプルなバンドの音が心に染みる。アカペラで歌い上げた「スピーディー・モーターサイクル」なども特に印象に残っている。

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屋内ステージでかけられた魔法をひきづりながら、プリマベーラ・ステージへと移動。ブリーダーズが「ラスト・スプラッシュ」や「キャノンボール」で観客を大いに盛り上げる。もっと観たかったのだが、4曲で切り上げてを次を観るためにまた移動。ビヨンセの妹、ソランジュだ。ミュージック・ビデオでしか見たことがなかったのだが、混雑のはるか遠くに見える彼女はとても美しかった。しかし残念な事に音響が遠くまで届かず、あまり長くは居なかった。

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ジム・ジャームッシュとジョゼフ・ヴァン・ヴィセムのコラボレーションも見に行ったが、暗い繰り返しのフレーズと低くうなる音が面白く、素晴らしいサプライズだった。

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同じ時間にレイバン・ステージでは、サハラ砂漠からやってきたトゥアレグ・ティナリウェンがロックとフォーク・サウンドとブルースをミックスしたような音を奏でていた。沢山の観客が見に来ていたことに驚いたが、(ジーザス&メリーチェインがちょうど同じ時間にかぶっていたのだ)観客のリアクションもとても良かった。エキゾチックなギター・サウンド、サイケデリックな魅力に溢れたサハラのソウルを感じる、最高のステージだった。

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