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アート京都 2012

HAPPENINGText: Satsuki Miyanishi

本イベントの前身である「アートフェア京都」の発起人でもある実行委員の石橋氏は『一昨年にホテルフェアとしてスタートした「アートフェア京都」の流れを汲み、京都で初の国際的なアートフェアとして開催された今回は、過去二年間の規模とは比べ物にならないほどの話題と注目を集め、三日間で両会場延べ二万人のお客様にお越し頂く事ができました。一気に国内の有力なフェアへと成長を遂げたと言えますが、しかしまだまだ課題も多く、実行委員会組織の更なる改善・改編や、より多くの海外ギャラリーの誘致、そのための海外有力アートフェア組織との提携、国内のスポンサーの招聘など、山積みです。今回はあくまで第一回開催を無事に成功させられたことを喜びたいと思います。売上げ面では各出展者のばらつきこそあれ、ブースで1000万円規模の商談をまとめられた所もありますので、一定の成果はあったと思われます。今後は上記の課題に取り組むためにも、まずは地盤を固め、長期的な展望で進めて行ければと思っています。』と語ってくれた。

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ANTEROOM PROJECT Photo: Yuki Moriya

今回は、トークイベントや、地下鉄沿線にて映像芸術祭や、ホテル アンテルーム 京都を舞台に名和晃平をはじめとするアーティスト、デザイナー、建築家など様々なジャンルのクリエイターが集い、自由で活発なコラボレーションを展開する「SANDWICH」と京都造形芸術大学院総合造形ゼミの共同企画による2ヶ月の展示、「ANTEROOM PROJECT」などの多くの関連イベントも行われた。あえて「フェア」という言葉を外したことで、アートにあまり詳しくない人にとっても訪れやすく、気取らずにお祭りのような感覚で気軽に楽しめる環境となっていたように感じる。

歴史的な建造物、寺社仏閣や世界遺産など世界のどの都市にも劣らない魅力を持つ京都だからこそ東京にも劣らない大きなアートマーケットができていく可能性も大きい。歴史的なものを大切にしながらも、過去の素晴らしい芸術を過去のもので終わらせるのではなく、未来へとつなげていく手段として現代アートの役割は大きいのではないだろうか。

ART KYOTO 212(アート京都 2012)
会期:2012年4月27日(金)、28日(土)、29日(日)
会場:国立京都国際会館(出展ブース数 40)、ホテルモントレ京都(出展室数 60)
入場料:1,500円 [両会場入場可能な三日間通し券]
主催:ART KYOTO 2012実行委員会
https://www.artkyoto.jp

Text: Satsuki Miyanishi

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鈴木将弘
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