ミラノ・サローネ 2012
HAPPENINGText: Wakana Kawahito
市内会場であるフォーリサローネでも、様々なイベントや展示が開催されていた。
「INTERNI LEGACY」の展示があったミラノ大学の会場
ミラノ大学を会場とした「INTERNI LEGACY」は、パナソニックやミッソーニを始めとした大手ブランドなどが、学校の広い敷地内を使い、迫力のある展示を行った。テーマがサスティナブルな社会、未来への提案、だったためか、多くのブランドや企業が光に関連した、LEDを使ったデザインを提案していた。
Panasonic booth, Design: Akihisa Hirata
「光合成」をコンセプトとしたパナソニックは、今注目の建築家・平田晃久による会場構成で、葉に見立てた太陽光パネルのオブジェを中庭のスペースで展開した。
インテリアショップが集まるブレラ地区では、フィエラ会場にも出店しているブランドが、お店をもう一つの会場とし、展示を行った。
Ron Gilad Exhibition
なかでも賑わっていたのが、「DILMOS」で開催されていた、最近若手で最も勢いのあるニューヨーク在住のデザイナー、ロン・ギラドの展覧会だ。シンプルだが、エレガントさと奇妙さを併せ持つ彼の作品に、多くの人が注目していた。
“module H”, Design: Shigeru Ban
また、建築家・坂茂がエルメスのためにデザインした 、パーテーションシステム「module H」も披露された。
最近は、家具だけではなく、デジタル家電やファッション、車、インスタレーションなども含めた、総合的なデザインを発表する場としての役割が大きくなってきたミラノサローネ。今後、市内会場(フォーリサローネ)のイベントはさらに増えていくことだろう。
ミラノ・サローネ 2012
会期:2012年4月17日〜22日(※フィエラ会場は4月22日のみ一般公開)
会場:フィエラ・ミラノ、ミラノ市内全域
http://www.milanosalone.jp
Text: Wakana Kawahito
Photos: Wakana Kawahito