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第18回 カンヌ国際ダンスフェスティバル

HAPPENINGText: Wakana Kawahito

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‘Uprising’ Hofesh Shechter Company © Andrew Lang

現在もっとも注目されている若手振付家の一人である、イスラエル・バットシェバ舞踊団出身のホフェッシュ・シェクター・カンパニーは、代表作である「UPRISING」を公演。また、ベテランのエミオ・グレコ・カンパニーもフランス初公演となる「ROCCO」を発表した。

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‘Rocco’ Compagnie Emio Greco | PC © Olivier Houeix

作曲家、映画監督、振付家でもあるティエリー・ドゥ・メイの作品もフェスティバルの期間中展示されていた。一つは「FROM INSIDE」。プロジェクションの前に立ち、何か動作をすると、映像の中の人物もそれにあわせて動くというインタラクティブな作品。何処かの国の荒野で踊るダンサー達や、壁に挟まれた道を壁伝いに踊りながらひたすら歩いて行くダンサーとシンクロするのは高揚感がある。

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‘La Valse’ Thierry De Mey

もう一つの展示は「PRELUDE A LA MER」と「LA VALSE」という2つの映像だ。「PRELUDE A LA MER」は男女2人のダンサーが、ドビュッシーのプレリュードにあわせて海辺で踊る様子が幻想的で美しく、「LA VALSE」は男女のグループがビルの屋上や体育館のような建物の中で踊る、都会的な作品。

どれを見ても、プリミティブな身体性と現代の技術が作り出したイメージや映像との関係性についてのそれぞれ独自の解釈が興味深い。また2年後、どんな「神話」が見られるのか、楽しみだ。

第18回カンヌ国際ダンスフェスティバル
会期:2011年11月22日〜27日
会場:パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ
http://www.festivaldedanse-cannes.com

Text: Wakana Kawahito

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