横浜トリエンナーレ 2011

HAPPENINGText: Toshiaki Hozumi

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YIN Xiuzhen, One Sentence, 2011. Installation view for Yokohama Triennale 2011. Courtesy ALEXANDER OCHS GALLERIES BERLIN | BEIJING. Photo: Keizo Kioku. Courtesy of Organizing Committee for Yokohama Triennale

エントランスには、大きな渦巻き状の台に、衣服をほどいて108個の円形にした尹秀珍(イン・シウジェン、中国)の作品が置かれている。また、その奥にはアクリルでつくった迷路があり、迷路の中央では現代のシャーマンを象徴するオノ・ヨーコ(日本/アメリカ)本人が不定期に電話をかけてくるという作品「テレフォン・イン・メイズ」が展示されている。

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Yoko Ono, TELEPHONE IN MAZE, 2011. Installation view for Yokohama Triennale 2011 © 2011 Yoko Ono. Photo: Keizo Kioku. Courtesy of Organizing Committee for Yokohama Triennale

いずれも通常の美術館とは異なる祭祀的な雰囲気をもりあげており、出だしとしてはまずまずがんばっているな、という印象だ。空間に丁寧に作品同士を組み合わせた展示となっている。

感心したのはライアン・ガンダー(イギリス)の100個のクリスタルボールがランダムに置かれている作品とリヴァーネ・ノイエンシュワンダー(ブラジル)のシャボン玉の映像作品の組み合わせ。それぞれ移動しながら観覧する作品が、一体のものであるように見えて、どこまでも続くような永続性を思わせる。

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